【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:スマホゲーム市場に大きなターニングポイントが訪れる可能性も
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※2017年6月6日16時に執筆
パズドラ(パズル&ドラゴン)、モンスト(モンスターストライク)、ログレス、グラブル(グランブルーファンタジー)...皆さんも1度はスマートフォンのゲームアプリで遊んだことがあるのではないでしょうか。
私も、暇を見つけては新しくリリースされたゲームアプリをダウンロードしてプレイしています。そうしたスマホゲーム業界に近い将来、大きな変化が訪れる可能性があるかもしれません。
そこで、本日は改めてスマホゲーム関連銘柄をピックアップして深掘り解説していこうと思います。
■スマホゲームの歴史
▽ソーシャルゲームとは?
スマホゲームの話をする際に避けては通れないのが、ソーシャルゲーム。そもそも、ソーシャルゲームとはどのようなものなのでしょうか?
ソーシャルゲームとは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上で動作、プレイ出来るゲームの事を指します。
ソーシャルゲームは、SNS上のメッセージングサービスや日記(短文日記)等の機能と同様に、同じSNSを利用している友人や知人とプレイすることが可能。
一般的には、携帯電話などのブラウザで短時間のプレイが可能なカジュアルゲームの事をソーシャルゲームと総称しています。
▽ガラケー時代の2強
ガラケー(フューチャーフォン)が全盛の時代には、GREE(グリー<3632>)やモバゲー(DeNA<2432>)がソーシャルゲーム業界の2強と言われていました。
それぞれ、自社のSNSを利用する会員向けに様々なソーシャルゲームを提供。2社ともソーシャルゲームを開発するSAP(開発会社)に対して、自社の配信プラットフォームを開放していました。
GREEでは釣りスタや探検ドリランド、モバゲーでは怪盗ロワイヤルや農園ホッコリーナ等、大人気となったゲームタイトルが懐かしいですね。
▽スマホの普及で、プラットフォームの覇者はAppleとGoogleに
こうしたGREE(グリー<3632>)やモバゲー(DeNA<2432>)の2強時代に取って代わったのが、スマホゲームアプリです。
iPhoneの国内販売開始と共にスマートフォンの利用者が急増していくと、スマホ対応のタイミングを見誤った2社を尻目に、ソーシャルゲームを開発するSAP(開発会社)は続々とネイティブアプリゲームの開発、リリースへとかじを切り始めました。
ソーシャルゲームは携帯電話のブラウザを利用してプレイするゲームのため、悪く言ってしまえばボタンをポチポチするだけの単純なゲームが多いのが特徴です。スマートフォンのネイティブアプリゲームでは、ブラウザの制限を受けずにゲームを開発することが可能となったので様々な表現方法や操作性を向上させることが出来き、デーム自体のクオリティーが劇的に変化していきました。
この様に、ソーシャルゲームプラットフォーマーのスマホ対応の遅れと、ネイティブゲームアプリの高いクオリティーという2つの理由により、ソーシャルゲームからネイティブアプリゲームへと、トレンドが推移していった過去があります。
■ソーシャルゲームの市場規模は約1兆円
矢野経済研究所の調査によると、2016年度の国内スマホゲーム市場規模はメーカー売上金額ベースで、前年度比102.2%の9,450億円。2017年度は同101.6%の9,600億円(予測)と1兆円に届く規模まで膨らんできています。
ペット関連市場が1.4兆円、健康食品市場が1.2兆円前後と言われていることから考えても、かなり大きな市場に成長してきたな、という印象ですね。
■ゲームタイトルの2極化
現在のスマホゲーム市場を詳しくみていくと、2極化が加速している事に気が付きます。その流れとは、ズバリ『オリジナルゲームタイトル』か『IPを活用したゲームタイトル』か?
▽オリジナルゲームタイトル
SAP(開発会社)が自社内でゲームの概要、ストーリー、キャラクターなどを一から作成・開発したゲームを、オリジナルゲーム(タイトル)と呼びます。
オリジナルゲームタイトルの場合、ストーリやキャラクターなどすべての著作物の管理が自社内で完結できます。つまり、ゲームをリリースした後のアップデートや、関連商品の販売などのタイミングなども、全て自社内の判断で実行に移すことが可能です。
ゲームアプリで言うと、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>のパズドラや、ミクシィ<2121>のモンストなどがオリジナルゲームタイトルに該当します。
▽IPゲームタイトル
IPとは、intellectual property(インテレクチュアルプロパティ)=知的財産 の省略語で、すでに権利(版権)が存在するキャラクターやストーリーなどを利用して、場合によっては版元(版権を保有している法人・個人)と共同で開発を行うゲームタイトルのことを指します。
ゲームアプリで言うと、アカツキ<3932>が開発しバンダイナムコエンターテインメントがリリースしているドラゴンボールZドッカンバトルや、米NianticがリリースしているポケモンGOなどがIPゲームタイトルに該当します。
■近い将来、ソーシャルゲーム復古の可能性も
ソーシャルゲームからネイティブアプリゲームへと移り変わってきたスマホゲーム市場ですが、近い将来、再度ソーシャルゲームへと逆流が起こる可能性も考えられます。
昨日の記事でも触れましたが、現在人気があるゲームアプリを見てみると、『手軽にスキマ時間で遊べるゲーム』というよりも、『じっくりと時間をかけて遊ぶタイプのゲームアプリ』が主流となっています。
こうした作り込まれたコテコテのゲームは確かに面白いのですが、ストーリーが複雑化されていくことで、時間つぶし目的でゲームを始めたユーザーがついていけなくなり、ゲーム自体を止めてしまう、という現象が目につくようになりました。
こうした流れを読み取り、改めてソーシャルゲームへと舵を切り出すSAP(開発会社)なども出始めてきています。
もちろん、ARやVR等を活用した企画なども立ち上がってくるでしょうし、スマホゲームのトレンドは着実に変化していくでしょう。
ソーシャルゲームからネイティブアプリゲームへとシフトチェンジが起きたように、今後、スマホゲーム市場に大きなターニングポイントが訪れる可能性も高いので、改めてスマホゲーム関連銘柄を整理しておきましょう。
■スマホゲーム関連銘柄
▽ドリコム<3793>
競走馬育成ゲーム『ダービースタリオンマスターズ』が好調のドリコム<3793>ですが、バンダイナムコエンターテインメントがリリースするジョジョの奇妙な冒険スターダストシューターズやONEPIECEトレジャークルーズ等の開発も行っています。
今夏にはプレイステーションで人気を博したみんなのGOLF(みんゴル)のスマホ版をリリース予定。さらには、バンダイナムコエンターテインメントと共同でHTML5を中核技術として採用したブラウザゲーム(ソーシャルゲーム)のプラットフォームを共同開発しています。
今後、新たな潮流を生み出す存在となり得るのか、個人的にも非常に注目しているスマホゲーム関連銘柄の1社となります。
▽KLab<3656>
ラブライブや恋してキャバ嬢などをリリースしているKLab<3656>ですが、期待しているのが、新タイトルのキャプテン翼たたかえドリームチーム。
現在は事前登録段階にありますが、キャプテン翼は海外でも非常に人気を博しています。国内でリリースされた後、海外マーケットでも…という流れを期待したいところですね。
▽イー・ガーディアン<6050>
SNS投稿などの監視業務や、ゲーム利用者の問い合わせ代行などを行うイーガーディアン<6050>。
SNS監視に関する大型案件の受注のみならず、ゲームサポートでも新規案件の獲得を加速中。ソーシャルゲームの復権ともなれば、更に業績が拡大する可能性も秘めている銘柄ですね。
▽その他のスマホゲーム関連銘柄
ミクシィ<2121>
インタスペス<2122>
クルーズ<2138>
DeNA<2432>
アドウェイズ<2489>
UNITED<2497>
アクセルM<3624>
グリー<3632>
ボルテージ<3639>
エムアップ<3661>
エイチーム<3662>
モブキャス<3664>
コロプラ<3668>
オルトP<3672>
HUG<3676>
イグニス<3689>
コムシード<3739>
アエリア<3758>
ケイブ<3760>
ガンホー<3765>
サイバーステップ<3810>
メディア工房<3815>
日本一ソフト<3851>
gumi<3903>
カヤック<3904>
シリコンスタ<3907>
Aiming<3911>
モバファク<3912>
オープンドア<3926>
マイネット<3928>
アカツキ<3932>
エディア<3935>
LINE<3938>
セプテニHD<4293>
ユークス<4334>
ソースネクス<4344>
イマジニア<4644>
フジHD<4676>
トーセ<4728>
サイバー<4751>
C&R<4763>
ガーラ<4777>
日エンター<4829>
エクストリム<6033>
ブランジスタ<6176>
アップバンク<6177>
フリュー<6238>
ユニバーサル<6425>
セガサミー<6460>
サン電子<6736>
バンナムHD<7832>
マーベラス<7844>
任天堂<7974>
エヌジェイ<9421>
GMO<9449>
スクエニHD<9684>
カプコン<9697>
コナミHD<9766>
ソフトバンクG<9984>
当ブログでは、個人的に注目しているテーマ関連株情報の深掘り、個別銘柄の分析、世界経済や相場全体の今後の流れ、投資全般に役立つ情報を定期的に発信しています。当記事のチャート付き解説などもありますので、ブログも併せてお読み頂けますとより深くご理解頂けると考えています。
また、本当は教えたくない〇〇な要注目テーマ株、株式市場で注目される直前の個別株など、個人投資家向けに役立つ情報を『元投資顧問社長のチラシの裏、公式メールマガジン』で配信しております。
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執筆者名:元・社長
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