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エラン Research Memo(11):2017年12月期増業績は収増益予想、契約施設数・利用者数とも増加基調


■今後の見通し

1. 2017年12月期業績見通し
エラン<6099>の2017年12月期業績(非連結)予想については、売上高が前期比20.1%増の13,700百万円、営業利益が同1.9%増の750百万円、経常利益が同1.8%増の763百万円、当期純利益が同1.1%増の505百万円としている。

売上面では、契約施設数及び利用者数が順調に増加して2ケタ増収予想である。利益面では、配送業務やデータ入力関連業務等の外注化に伴う物流コスト増加などで売上総利益率が低下し、人員拡充や教育研修費など先行投資費用の増加で小幅増益にとどまる想定としている。2017年12月期末の従業員数(パート含む)は前期末比35名増加の290名を計画している。

物流コスト増加や先行投資負担で小幅増益見込みだが、契約施設数及び利用者数が順調に増加しており大幅増収基調に変化はないようだ。また、生産性向上で営業利益率は2017年12月期に底打ちの見込みとしている。

2. 新規2支店を開設予定
新規支店として2017年12月期中に新潟支店と岡山支店の新設を予定している。そして全国を、東日本エリア(札幌支店、さいたま支店、相模原支店)、中日本エリア(松本本社、新潟支店、名古屋支店)、関西・北陸エリア(金沢支店、大阪支店)、西日本エリア(広島支店、岡山支店、四国支店、福岡支店)の4エリアに区分し、全国4エリアすべてで前期を上回る提携施設の増加を目指す方針だ。

3. 業績拡大を継続できる強い組織とするための基盤構築に取り組む
契約施設数及び利用者数の増加に対応するため、2017年12月期は2016年12月期と同程度の採用を予定している。新卒に加えて中途社員を積極的に採用する方針だ。

ただし、3年間で正社員が倍増した一方で、営業部門・管理部門ともに、事業の成長ペースに人員の戦力化が追いついていない状況、また、配送及びデータ入力関連等の外注化によって創出される工数が価値を生めていない状況であり、重要な経営課題と認識している。

このため2017年12月期の重点取り組みとして、営業体制面では営業エリアを4エリアに区分し、権限委譲して意思決定のスピードアップ並びに施設及び取引業者との関係強化を推進する。またベストプラティクスの全社展開として、営業方法、施設におけるCSセット運営方法、利用者対応などについて最善・最良の事例を収集・分析・標準化し、2016年11月設置した専任部署を中心として全社に横展開する。さらに社内外における研修などで人材教育体制を強化する方針だ。

またシステム化については、2017年12月期中に物流・請求・受発注業務等の企画を完了させ、2018年12月期に新システムを稼働させたいとしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)



<NB>

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