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ガイアックス Research Memo(2):ソーシャルメディアとシェアリングエコノミー領域に事業展開


■会社概要

1. 会社概要
ガイアックス<3775>は、「人と人をつなげる - Empowering the people to connect.」をミッションに掲げ、ソーシャルメディア及びシェアリングエコノミーを事業領域に事業を展開している。事業セグメントは、ソーシャルサービス事業、受託開発事業、インキュベーション事業の3つ。創業当初は、ブログSNSサービス運用でソーシャルメディア領域のBtoCで事業をおこなっていたが、現在はBtoCで培った運用ノウハウをもとにサポート事業に参入、BtoBへシフトしている。今後の重要な投資分野と位置付けているシェアリングエコノミー領域では現在、BtoCであるシェアサービスを運用、自社グループ3件、投資20件を擁する。シェアリングエコノミーでもBtoBへの事業拡大を狙っており、市場の成長とともにサポート事業のニーズ拡大を見据えて事業インフラやサポートサービスを展開している。

シェアリングエコノミーとは、乗り物・スペース・モノ・ヒト・カネなど有形・無形のものの共有(シェア)を意味する。例えば、個人が空いた時間や遊休資産をインターネットを通じて提供、貸し借りをすることができる。同社はこのような個人間の取引の際に使用できるプラットフォームの提供、他社プラットフォームへの各種サポートおよび基盤サービス提供で事業展開を図る。総務省「情報通信白書 平成27年版」によると、シェアリングエコノミーの世界市場規模は、2013年に150億ドル(1ドル110円換算で1兆6,500億円相当)だったものが、年率約30%で成長し、2025年には3,350億ドル(同36兆8,500億円相当)となる見通しだ。

世界で活躍するシェアリングエコノミー企業には、ライドシェアのUber(企業評価額は1ドル110円換算で6兆7,000億円相当)、Lyft(同2,750億円)、BlaBlaCar(同1,760億円)、Didi Kuaidi(同1兆7,300億円)、スペースシェアのAirbnb(同2兆8,000億円)、途家網(同1,100億円)などがある。

2. 沿革
1999年3月に設立。2004年4月に有料コンテンツ事業を開始、2005年7月には名古屋証券取引所セントレックスに上場した。2005年11月に、現在の受託開発事業を主に担っている電縁の株式を取得、翌年2006年1月には簡易株式交換で完全子会社化した。2006年2月に連結子会社として(株)GT-Agencyを設立、同年5月にはトゥギャザー(株)を完全子会社化した。2008年10月には(株)ソーシャルグループウェア(現(株)シーエムエスエス)を完全子会社化した。2011年10月に連結子会社トゥギャザーとソーシャルグループウェア(現シーエムエスエス)を合併した。2014年10月には、同社のソーシャルサービス事業を担うアディッシュ(株)を新設分割で設立、2015年7月にシーエムエスエスより吸収分割によりiQube事業を承継した。

(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)



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