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SFPダイ Research Memo(3):駅前・繁華街(路面店)での24時間営業による収益モデルに強み


■会社概要

2. 企業特長
SFPダイニング<3198>の優位性は、通常の居酒屋業態の収益モデルに加えて、新たに独自の収益モデルを確立したところにある。主力業態の「磯丸水産」は、あえて賃料の高い駅前・繁華街の路面店に出店する一方、個性的で視認性の高いファサードや、入りやすいオープンな雰囲気、24時間営業による幅広い需要の取り込みなど、好立地による集客力を最大限に生かし、高い稼働率で回していく独自の収益モデルに特長がある。単純化して言えば、通常の居酒屋業態の収益モデルでは採算の取れない高い賃料を払ったとしても、売上高を多く確保することでレバレッジを享受する構造と言える。もちろん、そこには立地分析のスキームや路面店の開発スキルのほか、24 時間営業におけるオペレーション及び時間帯により、最適なメニューに入れ替えるノウハウ等があってこそ成立するものであり、簡単に真似できるものではない。特に、出店コストの高さや24 時間営業の難しさは他社にとっては高いハードルとなっていると考えられる。同社には、他社に先駆けてノウハウを蓄積してきたことや首都圏への集中出店によりブランド力を高めてきたことが、さらに出店リスクを引き下げるといった好循環が生まれており、これまで出店した154店舗(磯丸水産)のうち閉店は4店舗(そのうち1店舗は場所の移転によるもの)に過ぎない。また、駅前・繁華街でブランド力を確立した上で、首都圏郊外(※)及び関西圏へ展開する出店戦略が奏功したことも成長を加速した要因となっており、結果として、高い収益性と成長性を両立する独自のポジショニングを築き上げることができたと言える。

※ただし、郊外小規模市場への出店は、新規顧客の流入が少なく、景気の影響を受けやすいことから出店方針の見直しを行っている。


また、「磯丸水産」で確立した収益モデルは、他の業態で生かすことが可能であり、更なる進化を遂げる余地も大きい。2 本目の柱として期待される「鳥良商店」は、創業業態である「鳥良」に「磯丸水産」の収益モデルを移植したことで順調に立ち上がってきた。「磯丸水産」との重複出店(同時出店や出店済エリアへの出店) や市場特性(立地・業態)に合わせた選択出店ができるところがポイントである。実際に「磯丸水産」の近隣地での出店で成功しており、需要の共食いはないことが実証されている。新たな成長軸として、同社の出店余地の拡大に大きく貢献する可能性は高い。足元では、新規事業の開発にも取り組んでおり、さらに新業態が立ち上がってくれば、出店拡大の余地や確度は一層高くなるものと考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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