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ホットリンク Research Memo(8):中国の次はアジア各国へ展開し、売上高100億円を目指す


■今後の見通し

3. 中期目標
ホットリンク<3680>では中期目標として、2020年12月期に売上高100億円、海外売上比率80%を目標として掲げており、将来的には1,000億円規模の事業を創成していくことを視野に入れている。

中期目標の実現に向けた事業ポートフォリオとしては、既存事業であった国内でのソーシャル・ビッグデータの解析ツールサービス事業、2015年12月期に子会社化したEffyisによるグローバルでのソーシャル・ビッグデータ販売事業に加えて、今後は世界におけるインバウンド消費支援サービスを新たな成長ドライバーとして位置付け、これら3つの事業を有機的に組み合わせて成長を実現していく戦略だ。

国内のインバウンド消費については、モノの消費からサービスの消費へとここ1年でトレンドが変化しているほか、各国で文化が異なるなど、企業がマーケティング施策を立てるには難しい領域となっている。こうしたなかで、世界中のソーシャル・ビッグデータを収集でき、かつリアルタイムでデータ解析をできる技術・ノウハウを持つ同社は、有効なマーケティング施策を提案できる立ち位置にあると考えられる。2016年12月期までは中国人の訪日観光客を対象に日本での消費動向分析サービスを展開してきたが、2017年12月期は前述したとおり中国にいる中国人向けPRプロモーションサービスを開始する。当面はこれら中国人を対象としたプロモーション支援サービスの育成に注力していく方針だが、中国以外のアジア各国でも同様のサービスを現地企業との業務提携やM&Aを実行しながら順次進めていく計画となっている。

インバウンド消費支援サービスのメニューとしては、「○○トレンドExpress」(月額8万円の週刊レポートサービス)、顧客ニーズに合わせたカスタマイズレポート(数百万円×年数回)などを各国で展開していくことになる。提携先としては、現地のソーシャルメディア企業やソーシャル・データ分析企業、広告代理店等が候補となる。当面は2017年12月期に開始する新サービスを軌道に乗せること、及び財務体質の改善を進めることを優先していく方針となっており、その後にアジア各国、あるいは中東や欧州への進出なども進めていく予定となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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