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ソルクシーズ Research Memo(8):2019年12月期に連結経常利益1,000百万円を目指す


■今後の見通し

3. 3ヶ年中期経営計画について
ソルクシーズ<4284>は毎年、3ヶ年中期経営計画の見直しを実施している。今回、新たに発表した中期経営計画では最終年度となる2019年12月期に売上高15,000百万円、経常利益1,000百万円を目標として掲げた。年平均成長率では売上高で4.1%、経常利益で18.3%となり、経常利益率は2016年12月期実績の4.5%から6.7%まで上昇する計画となっている。

中期経営計画の基本方針としては以下の4点に取り組んでいく方針となっている。

(1) 経営基盤の強化
既存事業を再評価し、経営資源の成長分野への傾斜的集中と不採算部門の再構築を進めていく。成長分野に対してはフィージビリティスタディーとグループ内シナジー効果を確認しながら、積極的な進出・強化を図る。

(2) 本業であるSI事業の競争力強化
業種・業務別の専門特化戦略を継続推進し、非価格競争力を強化する。また、オフショア・ニアショア開発の積極的利用によってコスト競争力を強化し、顧客と低コストメリットの共有化を推進する。

(3) ストック型ビジネスの強化・拡大
「CSO」や「いまイルモ」「TUNNEL EYE」のほかマイナンバー対応ソリューション「マイコレキーパー」など既存のストック型ビジネスを強化・推進し、事業基盤の強化と収益安定化に取り組んでいく。将来的には利益比率で全体の50%をストック型ビジネスにしていくことを目指していく。また、クラウド市場の拡大に対応するため、グループの持つソリューションを活用して、新たなクラウドサービスの開発にも注力していく。

(4) 海外マーケットの開拓
中国市場に対して、グループ内外の優れた製品・サービスを積極的かつ迅速に展開し、新たなストック型ビジネスとして拡大していく。また、東南アジア市場に対しても、同様に製品・サービスの展開を推進していく。

同社グループは、IoTや自動運転技術、クラウドサービスといった今後成長が見込める分野に、各グループ会社で事業展開している。また、FinTech分野についても、ブロックチェーンやバーチャルカレンシーに関連する開発案件について他社との協業も視野に入れながら参画する予定となっている。SE等の人材採用・育成といった経営課題はあるものの、中期計画を達成していくための素地は十分そろっており、今後の展開が注目される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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