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ショーケース Research Memo(8):新たなセキュリティ分野の寄与などにより増収増益を見込む


■業績見通し

2017年12月期の業績予想についてショーケース・ティービー<3909>は、売上高を前期比31.1%増の1,802百万円、営業利益を同20.6%増の400百万円、経常利益を同29.8%増の400百万円、当期純利益を同40.2%増の248百万円と大幅な増収増益を見込んでいる。

事業別売上高では、eマーケティング事業が前期比約30%増の1,500百万円程度、Webソリューション事業が同約40%増の300百万円程度を想定しているようだ。特にeマーケティング事業では、既存サービスが引き続き堅調に推移する一方、前期より本格的に軌道に乗ってきたデータマネジメント事業がさらに大きく拡大することで両方合わせて前期比20%増の増収を見込んでいる。加えて、前期に立ち上がったセキュリティ分野の新ブランドが通年寄与することで前期比30%増の増収を実現する前提である。また、Webソリューション事業でも、前期好調であったオーディオガイドアプリが引き続き伸長するとともに、人材サービス系のクライアントなどからの引き合いや導入実績が増えてきた新サービス「kaomise」が業績寄与する見通しとなっている。

利益面では、データマネジメント事業の拡大によるDSPへの仕入原価の増加のほか、人件費の増加や新規分野への先行投資等により販管費の増加が想定されるものの、増収により増益を確保する見通しである。

弊社では、データマネジメント事業がさらなる進化を遂げていることや、セキュリティ分野でも既に常陽銀行でテスト導入が進んでいることなどから同社の業績予想の前提には合理性があるものとみている。なお、セキュリティ分野については不正アクセスや不正決済への対応が大きな需要を生み出していることから、同社の主力顧客である金融機関やEC事業者向けに一気に拡大する可能性もあり、特にその動向には注意する必要があるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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