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ダイコク電 Research Memo(2):業界随一の会員制情報提供サービスなどにより、業界No.1の地位を確立


■事業内容

ダイコク電機<6430>は、パチンコホール向けコンピュータシステムの開発・製造・販売を主力として、パチンコ・パチスロ遊技機の表示・制御ユニットや自社開発パチスロ遊技機の製造・販売等も手掛けている。

パチンコホールの経営を支えるホールコンピュータのパイオニアとして、データ管理を重視した管理手法の提案や、革新的機能を搭載した周辺機器の投入、業界随一の会員制情報提供サービスなどにより、ホールからの信頼とファンの満足度を高め、業界No.1となる市場シェアを誇ってきた。

2016年3月期の同社ホールコンピュータを導入しているホール数は約35%のシェアであることから、ユーザー店舗数は約3,900店舗と推定される。

事業セグメントは、「情報システム事業」と「制御システム事業」の2つに区分されるが、情報システム事業が売上高の約72.4%を占めるとともに同社の安定収益源となっている(2016年3月期実績)。

(1)情報システム事業

ホール内システムの核となる「ホールコンピュータ」を軸に、「景品顧客管理システム」や「情報公開システム」などの周辺機器販売のほか、情報機器を通じて得たデータの収集・分析を含めた各種サービスを行う「ホールの経営支援サービス」、業界随一の情報戦略ツールである「会員制情報提供サービス(DK-SIS)」など、パチンコホール運営に必要な情報機器やサービスを展開している。

ホールコンピュータとは、店内に設置してある台ごとの稼動状況や売上データなどを管理する経営支援システムである。ホールコンピュータは、景品顧客管理システムや情報公開システムなど周辺機器とも連動するほか、会員制情報提供サービスの基盤となっており、ホールコンピュータの導入によって、周辺機器やサービスが一括で販売できるところに特長がある。なお、同社は、情報機器の販売に加えて、販売後の経営支援サービスや情報提供サービスによる手数料ビジネスを強化しており、ストック型収益モデルへの転換を図っている。

(2)制御システム事業

遊技機メーカー向けに遊技機の表示及び制御ユニットの製造、販売のほか、遊技機に使用する部品の販売等を行っている。ホールコンピュータメーカーとして長年培った遊技台データ分析のノウハウを生かし、人気機種の傾向分析に基づく仕様の提案や人気キャラクターの版権獲得など、ユニット製造業者の枠を超え、コンテンツにまで関わる開発パートナーとして機能している。

また、2014年3月期からは、連結子会社であるDAXEL(株)ブランドによる自社開発パチスロ遊技機の製造、販売にも参入した。「まじかるすいーとプリズム・ナナ」(販売台数4,000台)や「ささみさん@がんばらないすろっと」(同6,000台)、「パチスロ百花繚乱サムライガールズ」(同5,100台)がゲーム性を重視した独自の価値創造により相次いでヒット作品となっており、アニメに特化したハイクオリティのブランドイメージが定着してきた。今期に入ってからも4月に稼動を開始した「ミルキィホームズTD」が8,800台の販売実績を上げるとともに、今期2機種目となる「ウィッチクラフトワークス」(11月14日より導入開始)もトップクラスの稼動実績を記録しているようだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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