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DEAR・L Research Memo(3):2016年9月期はリアルエステート事業が好調に推移し、大幅増収に貢献


■業績動向

(1) 2016年9月期実績

ディア・ライフ<3245>の2016年9月期の業績は、売上高10,697百万円(前期比38.0%増)、営業利益1,622百万円(同4.0%増)、経常利益1,549百万円(同1.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,018百万円(同16.6%減)と大幅な増収となった。増収の主な要因は、リアルエステート事業において都市型マンションを中心に物件売却が順調に推移したことと収益不動産の売却が好調だったためである。営業増益の主な要因もリアルエステート事業の寄与が大きかった。売上高総利益率が低下(2015年9月期29.1%→2016年9月期24.1%)したが、これは既設の収益不動産の売買など利益率の異なるものが加わったためであり懸念材料ではないだろう。他の2事業(アウトソーシングサービス事業、セールスプロモーション事業)も増収増益であり、事業ポートフォリオ全体のマネジメントも順調である。ちなみに親会社株主に帰属する当期純利益の減益は、前期の特別利益(パルマ新規上場に伴う持分変動利益、関係会社株式売却益)が原因であり一過性である。

(2) 2017年9月期の業績予測

2017年9月期は、経常利益1,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,100百万円を予想する。引き続き3事業セグメントすべてにおいて増益を積み上げる計画となる。売上高の予想をしていない理由は、リアルエステート事業において売上高をコミットすることのリスクを回避するためだ。リアルエステート事業では、都市型マンションの開発、収益不動産の売買を積極的に行う方針に変わりはない。セールスプロモーション事業での人材ニーズは引き続き強く、アウトソーシングサービス事業においても、ビジネスソリューションサービスの受託シェア拡大に加え、ターンキーソリューションサービスによる物件開発・開業コンサル収入の増大を見込む。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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