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フジコー<2405>---森林資源を活用したバイオマス発電事業の安定運用と電力小売事業拡大で持続的成長を目指す


ラジオNIKKEIマーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』12月22日放送において、フジコー<2405>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
(話し手:フィスコグループアナリスト 清水 さくら)

Q、どういった会社でしょうか。
フジコーは、建設工事現場で発生する木くずやがれき等の産業廃棄物を中心とした各種廃棄物の中間処理(破砕、焼却等)を主力とし、白蟻防除及び老朽家屋等の解体工事を手掛けています。

Q、新しい事業にも取り組んでいるそうですね。
フジコーは、建設系廃棄物を原料としたバイオマス発電にも取り組んでいます。今年6月からは、岩手県にて森林資源を活用した森林発電事業が営業運転を開始しています。新たに参入した電力小売事業とともに今後の成長をけん引する見通しです。

Q、事業の特長はどのような点でしょう。
フジコーは、許可品目の多さや多様な廃棄物の取扱い、最新鋭の処理施設と技術の導入などに強みを持っています。害虫駆除から各種廃棄物のリサイクル事業、さらには自然エネルギーへの展開など、創業以来、社会的貢献度の高い事業を手掛けてきた点が特長と言えます。

Q、業績についてはいかがでしょう。
2017年6月期第1四半期の連結業績は、売上高で前年同期比59.1%増の1,006百万円、営業利益で前年同期比3.31倍の127百万円、経常利益で前年同期比3.26倍の108百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で前年同期比4.98倍の67百万円と大幅な増収増益となっています。森林発電事業が増収に大きく寄与しています。

Q、今後の見通しはどうでしょう。
2017年6月通期の業績予想については、売上高を前期比35.5%増の3,850百万円、営業利益を前期比59.1%増の440百万円と大幅な増収増益を見込んでいます。森林発電事業の通年稼働や電力小売事業の拡大により業績の伸びを大きくけん引する想定です。一方、主力の建設系リサイクル事業は、減収減益を見込んでおり、保守的な予想水準となっています。
食品系リサイクル事業及び白蟻解体工事は堅調に推移する見通しです。

Q、株主還元はどうでしょう。
フジコーは、株主への利益還元を重要課題と認識していますが、現状は今後の成長に向けた設備投資や財務基盤の強化等に注力する方針としています。2016年6月期は、中間5円、期末5円と前期比1円増配となる1株当たり10円を実施しました。配当性向は28.9%でした。2017年6月期は中間6円、期末6円と前期比2円増配となる1株当たり12円と増配基調が継続する見通しで、予想配当性向は21.1%です。森林発電事業を軸とした持続的成長により増配の余地は十分にあると期待されます。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
「フィスコ presents 注目企業分析」毎週月・木曜14:30~14:45放送




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