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注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンクG、SOSEI、FVCなど




東京電力HD<9501>:524円(前日比-13円)
反落。経済産業省では前日に有識者会合を開催。福島第1原発の事故対応費用が、従来予想の11兆円から21.5兆円に倍増との新試算を示した。前日には、政府が交付国債による無利子融資枠を引き上げると伝わったことから、財務不安の低下が材料視される格好となり、ストップ高まで買われた。しかし、新たな事故対応費用の試算が明らかになったことで、改めて費用負担に対する警戒感が高まる格好に。

ソフトバンクG<9984>:7813円(前日比+21円)
前日終値水準でのもみ合い。売買代金は前日に続きトップとなっている。昨日は年初来高値7970円をつけ、節目の8000円も意識されていた。しかし、連日の大幅高で過熱感が意識されてきている他、週末要因もあり本日は一旦利益確定の動きが強まっているようだ。なお、一部特集記事では、トランプ氏との会談だけで評価は変わらないといった冷静な見方なども紹介されている。

積水ハウス<1928>:1927円(前日比+28.5円)
続伸。前日に第3四半期(2-10月期)決算を発表、営業利益は前年同期比14.0%増の1272億円となり、1150億円レベルの市場予想を上回っている。都市部における高付加価値商品の販売拡大、リフォーム事業、不動産フィー事業の好調などが背景となっている。順調な決算確認で安心感が強まる展開に。また、中国事業の黒字転換に対する評価も高まっているもようだ。

コナミHD<9766>:4010円(前日比+205円)
大幅続伸。新作ゲームアプリ「遊戯王デュエルリンクス」がアップルストアの売上ランキングでトップ3入りしている。みずほ証券では、更なるアップサイドも期待できるタイトルであることが改めて証明されたと評価、18.3期の同アプリ月商規模20-25億円は国内だけでクリアできる可能性としている。また、前日には同ゲームを1月中旬から全世界向けに配信決定とも発表。

JVCケンウッド<6632>:302円(前日比-22円)
大幅続落。ZMPがマザーズの上場延期を発表、顧客リストの一部流出などが一因となっているもよう。上場日程の具体的なメドは現在なしとしている。注目度の高いIPO銘柄として、同社などのZMP株保有銘柄は含み資産の拡大などが期待されていたが、こうした期待感が大きく後退する格好に。なお、同社は200万株、発行済み株式数の4.6%を保有している。

SOSEI<4565>:13050円(前日比+560円)
急反発。前日の大幅安を受けた反発狙いの買いや12月19日に予定されていたZMP<7316>の上場延期に伴う資金還流に加え、みずほ証券はスイスNovartis社がCOPD(慢性閉塞性肺疾患)治療薬「シーブリ」「ウルティブロ」についてCRYSTAL試験の結果を発表したと伝えており、これを材料視する向きもあるようだ。特にウルティブロは予見されていたものの、既存薬に対し優位に肺機能や息切れの改善を示す良好な結果だったという。

ユビテック<6662>:487円(前日比+30円)
大幅反発。17年2月よりオリックス自動車から販売される高齢者運転見守りシステムの設計及び技術協力を行っていると公表している。従来提供している事業者用運行管理システム「eテレマ」の車載器、サーバー、WEB、通信等を進化させた個人向けテレマシステムという。全地球測位システム(GPS)を搭載し位置ごとの速度超過をはじめ急発進等の危険運転のリスクを早期に認識し、認知症や体調の異変をメール等で家族などに知らせる。

FVC<8462>:2474円(売り気配)
ストップ安売り気配。12月8日の取引時間終了後、19日に予定されていたZMP<7316>の上場延期が発表されており、関連銘柄に失望売りが広がっている。FVCの運用ファンドはZMPの株式240万株(発行済株式総数の6.2%、潜在株式を除く)を保有している。上場延期の理由について、ZMPは11月17日に公表した顧客情報の流出を受けて、改めて情報セキュリティ体制の見直し・強化を図るためとしている。


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