後場に注目すべき3つのポイント~米中交渉の進展期待受けプラス圏で推移
6日の後場取引では、日経平均は176.18円高の37730.67円で終了。米中交渉の進展期待がプラス要因として作用し、株価を押し上げた。米国市場での新規失業保険申請件数の増加が利下げ期待を生む一方、インフレフォーカスによる利下げ期待の後退が見られた。結局、前日と比べ小幅高で始まった日経平均は、米中首脳の電話協議の肯定的見解により高値圏での取引終了に寄与。個別株では三菱UFJ、ソニーグループなどの上昇が目立ったが、一部の半導体関連株が軟調。ドル・円は小じっかりで推移し、ドルの買戻しが進んだ。後場もプラス圏で推移が期待されるが、上値は重く、中国株市場での米中交渉進展期待は低調。米雇用統計の発表を控え、積極的な買い進みは抑制されている。しかし、米長期金利の強含みは投資家の慎重姿勢を促す。
・日経平均は反発、米中交渉の進展期待受けプラス圏で推移
・ドル・円は小じっかり、ドルの買戻しで
・値上り寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は反発、米中交渉の進展期待受けプラス圏で推移
日経平均は反発。176.18円高の37730.67円(出来高概算7億979万株)で前場の取引を終えている。
前日5日の米国株式市場は下落。週次新規失業保険申請件数が予想外に増加し、労働市場の減速で利下げ期待が強まった。トランプ大統領が中国の国家主席との電話会談が前向きな結果で終了したと言及すると貿易摩擦問題解決期待が広まった。ただ、テスラの下落が重しとなったほか、連邦準備制度理事会(FRB)のクーグラー理事が現在インフレに焦点を当てていると言及すると年内の利下げ期待が後退し売りに転じた。雇用統計の発表を控えた警戒感も売り材料となり戻りなく終了。
米株式市場の動向を横目に、6日の日経平均は35.95円高の37590.44円と反発して取引を開始した。その後も買い優勢の展開が続いて本日高値圏で前場の取引を終了した。米中首脳による電話協議を受けて今後の交渉進展への期待感が東京市場で株価支援要因となったほか、外為市場で円相場が落ち着いた動きとなっていることも安心感となった。また、日経平均は昨日段階で37400円台に位置する25日移動平均線が下値支持線として意識され、ここからの短期的な下値余地は大きくないとの見方もあった。
個別では、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株のほか、三菱重工業<7011>、IHI<7013>、任天堂<7974>、ソニーグループ<6758>、ファーストリテ<9983>、川崎重工業<7012>、メルカリ<4385>などが上昇した。そのほか、ダルトンの大量保有を材料視されたトーセイ<8923>が大幅高、三菱製鋼<5632>、ビー・エム・エル<4694>、ジンズホールディングス<3046>などが値上がり率上位となった。
一方、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>など一部の半導体関連株が軟調に推移。また、サンリオ<8136>、キーエンス<6861>、パナHD<6752>、フィックスターズ<3687>などが下落した。ほか、2-4月期の失速で25年4月期業績は下振れ着地となったアインホールディングス<9627>が急落、インターメスティック<262a>、KLab<3656>、セレス<3696>などが値下がり率上位となった。
業種別では、証券商品先物、金属製品、機械を筆頭に全業種が上昇した。
後場の日経平均はプラス圏での推移が継続しそうだが、上値の重い展開を想定しておきたい。中国株市場で米中交渉の進展期待を買い材料視する動きは限られるなか、海外市場で米長期金利が強含みの動きとなったことも投資家心理を慎重にさせている。さらに、米関税政策による米国経済の下押し圧力が意識される中、今晩、米国で5月の米雇用統計が発表されることから、これを見極めたいとして積極的に買い進む動きは限定的となりそうだ。
■ドル・円は小じっかり、ドルの買戻しで
6日午前の東京市場でドル・円は小じっかりの値動きとなり、143円45銭から143円90銭まで値を上げた。前日海外市場でのドル売りで値ごろ感から買戻しが入り、ユーロ・ドルは軟調地合いに。また、日経平均株価の堅調地合いを受けた円売りも、ドルを支える。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は143円45銭から143円90銭、ユーロ・円は164円23銭から164円60銭、ユーロ・ドルは1.1433ドルから1.1457ドル。
■後場のチェック銘柄
・イシン<143a>、学びエイド<184a>の、2銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上り寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・4月家計支出:前年比-0.1%(予想:+1.4%、3月:+2.1%)
【要人発言】
・加藤財務相
「(超長期金利上昇で)市場参加者と丁寧に対話しつつ、適切な国債管理政策に努める」
「(米為替報告書で)他国政府の見解について立ち入ったコメントは差し控える」
<国内>
・特になし
<海外>
・13:30 インド準備銀行政策金利発表(予想:5.75%、前回:6.00%)
・15:00 独・4月鉱工業生産(予想:前月比-0.9%、3月:+0.3%)
<CS>
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