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NY株式:NYダウは498ドル高、インフレ指標が支え


12月15日の米国株式市場では、NYダウ平均が498.02ドル上昇し、42,840.26ドルで取引を終了しました。ナスダック指数も199.83ポイントの上昇を見せました。この上昇は、11月の個人消費支出(PCE)価格指数のインフレ抑制の進展が示唆されたことが主因です。一時、ダウ平均は800ドルを超える上昇を見せましたが、トリプルウィッチングによる売り圧力や政府閉鎖の懸念から午後には伸び悩む展開となりました。特に、銀行、不動産、半導体セクターでの上昇が顕著でした。一方、ナイキは四半期決算を上方修正後に減収見通しを発表し株価を下げました。政府閉鎖を避けるための予算案も議会での投票が予定されており、これには民主党からの支持が必要です。

*06:43JST NY株式:NYダウは498ドル高、インフレ指標が支え 米国株式市場は上昇。ダウ平均は498.02ドル高の42,840.26ドル、ナスダックは199.83ポイント高の19,572.60で取引を終了した。

一部ハイテク株に売りが先行し寄り付きこそ下落したものの、11月個人消費支出(PCE)価格指数がインフレ抑制の進展を示唆したことを支えに上昇した。ダウ平均は一時前日比で800ドル超上昇する場面があったが、本日は株価指数先物と株価指数オプション、個別株オプションの満期日が重なる「トリプルウィッチング」にあたり持ち高調整の売りが見られたほか、政府閉鎖の可能性が投資家心理の重石となり、午後に入り伸び悩んだ。セクター別では銀行や不動産、半導体・同製造装置が上昇した一方、不動産管理・開発、自動車・自動車部品が下落した。

クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は四半期決算が市場予想を上回る内容で上昇。エネルギー資源会社のオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)は著名投資家のウォーレン・バフェット氏が運営するバークシャー・ハサウェイ(BRK)が同社株を追加購入したことが当局への報告書の中で明らかになり、買われた。

スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は前日引け後に市場予想を上回る四半期決算を発表し上昇していたが、その後の電話会議で今四半期は2桁の減収になるとの見通しが示されたことを受け下落した。鉄鋼会社のUSスチール(X)は前日引け後に今四半期の業績見通しを公表。米国での鉄鋼価格低迷と欧州での需要の弱さを理由に下方修正したほか、予想外の赤字見通しとなったことで売られた。

政府閉鎖の回避に向け、ジョンソン下院議長は予算案で合意が成立し、20日中に議会で採決すると述べた。3分の2の賛成が必要な迅速化プロセスを使う予定で、可決には民主党議員からの相当な支持が必要となる。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>
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