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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、根強い日銀利上げ期待も下押し圧力は低下


9日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きが予想されています。日銀の追加利上げ期待が根強い中、円買い圧力が続く可能性があります。しかし、米国の雇用統計が予想を超える結果を示したことから、米金利の上昇がドル買いをサポートするとみられます。雇用統計では非農業部門雇用者数と平均時給が増加し、失業率の悪化が利下げ観測を後押しするも、FRBの慎重なスタンスがドル売りを抑制。ユーロ・ドルは急落し、ドル・円は150円台に回復しました。今後の市場では、FRB関係者の慎重な利下げ姿勢と週間の米消費者物価指数(CPI)の発表を見極める動きが継続し、過度なドル売りが抑制されるでしょう。一方、日銀の年内利上げ観測が継続し、円買い圧力もありますが、ドル・円の下げは限定的と予想されます。

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、根強い日銀利上げ期待も下押し圧力は低下 9日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。日銀による年内の追加利上げ観測は根強く、円買い圧力は続く見通し。ただ、前週末の米雇用統計を改めて材料視し、米金利の上昇が継続すればドル買い地合いを維持しそうだ。

前週末に発表された米雇用統計は非農業部門雇用者数と平均時給が予想を上回ったが、失業率が悪化し、追加利下げ観測を後押し。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)当局者は緩和の進ちょくに慎重姿勢を示し、ドル売りを弱めた。ユーロ・ドルは1.0620ドル台から急落し、ドル・円は149円30銭台から150円台に持ち直した。週明けアジア市場はフランスの政局やシリアの混迷が警戒されたが、円買いは抑制された。

この後の海外市場は前週末の雇用統計を消化する展開。来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げを見込んだドル売りに振れやすい。半面、FRB議長をはじめ一段の利下げに慎重な見解が目立ち、高止まりが予想される今週の米消費者物価指数(CPI)を見極めようと過度なドル売りは抑制されるだろう。一方、日銀の年内追加利上げ観測はなおくすぶり円買い圧力がドルを下押しも、ドル・円の下げは限定的とみる。

【今日の欧米市場の予定】
・24:00 米・10月卸売在庫改定値(速報値:前月比+0.2%)
・01:00 米・11月NY連銀1年インフレ期待(10月:2.87%)

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