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【市場反応】米11月雇用統計、10月からの改善不十分との見方、12月追加利下げ観測にドル下落に転じる


米労働省が発表した11月の雇用統計によれば、失業率は予想外に4.2%に上昇し、非農業部門の雇用者数は22.7万人増加しましたが、10月の失業率や雇用者数の低調な回復が指摘されており、労働市場の過熱感が後退しています。平均時給は前年同月比4.0%で維持され、労働参加率も低下し62.5%に留まりました。この状況により、12月FOMCでの追加利下げの確率は82%に上昇。米国債は利回りが低下し、ドル・円は150円台から149円台に下落するなど、ドルが弱含みに転じました。

*23:13JST 【市場反応】米11月雇用統計、10月からの改善不十分との見方、12月追加利下げ観測にドル下落に転じる 米労働省が発表した11月雇用統計で失業率は4.2%と、予想外に10月4.1%から上昇し、8月来の高水準となった。非農業部門雇用者数は前月比+22.7万人と、10月+3.6万人から伸びが拡大。10月分は+1.2万人から上方修正された。過去2カ月間で5.6万人上方修正された。

平均時給は前年比4.0%と、伸び鈍化予想に反して10月と同水準を維持。労働参加率は62.5%と、10月62.6%から上昇予想に反し低下し5月来で最低となった。不完全雇用率(U6)は7.8%と、7.7%から上昇。

労働市場は堅調だが、過熱感は後退。ハリケーンやストライキで鈍化した10月からの回復が不十分との見方もあり、12月連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ確率が82%に上昇した。

米国債相場は堅調。10年債利回りは4.18%から4.13%まで低下した。2年債利回りは4.16%から4.08%まで低下。ドル・円は150円57銭から149円56銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.0580ドルから1.0630ドルまで上昇。ポンド・ドルは1.2769ドルから1.2811ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・11月失業率:4.2%(予想:4.1%、10月:4.1%)
・米・11月非農業部門雇用者数:+22.7万人(予想:+22万人、10月:+3.6万人←+1.2万人)
・米・11月平均時給:前年比4.0%(予想:+3.9%、10月:+4.0%)


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