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欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い値動きか、米次期政権の関税強化に懸念


27日の欧米外為市場では、ドル・円が戻りの鈍い動きを見せると予想されています。これは米次期政権による関税強化の不透明感が影響しており、円買いが優勢となるためです。前日は米次期政権の対中、カナダ、メキシコへの関税強化方針で世界経済収縮への懸念から円買いが進展。また、米FOMCの議事要旨から緩和的な政策が続くとの見通しでドル買いが限定的でした。本日発表される米7-9月期GDP改定値が成長維持を示せばドル買い材料となる可能性がある一方、FRBの追加的な利下げの思惑が後退すればドルの買戻しが進む見込みです。ただし、日銀の利上げ観測や不透明感による円買いがドルの上昇を抑える可能性があります。米経済指標としては、新規失業保険申請件数や耐久財受注などが注目されます。

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い値動きか、米次期政権の関税強化に懸念 27日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い値動きを予想したい。ユーロ・円をはじめクロス円に連れ安が見込まれるが、ドル・円は買戻しが入りやすい。ただ、米次期大統領の関税強化で先行き不透明感が広がり、円買いがドルの戻りを抑える。

前日は米次期政権による中国やカナダ、メキシコへの関税強化の方針を受け、世界経済の収縮を懸念した円買いが先行。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で緩和的な政策方針が続くとの見方からドル買いは限定的に。ユーロ・ドルは1.0450ドル台に、ドル・円は153円付近に軟化した。本日アジア市場で日経平均株価は弱含み、リスク回避の円買いが先行。ドル・円はユーロ・円に連れ安し152円半ばに下げた。

この後の海外市場は引き続き米次期政権の政策運営を見極める展開が続く。今晩発表の米7-9月期国内総生産(GDP)改定値は成長の維持を示すとみられ、ドル買い要因になりやすい。また、米コアPCE価格指数は前回より強い内容と予想され、連邦準備制度理事会(FRB)の追加的な利下げへの思惑が後退すればドルの買戻し要因に。ただ、日銀の12月の追加利上げ観測や先行き不透明感による円買いがドルの戻りを抑制しよう。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:21.5万件、前回:21.3万件)
・22:30 米・7-9月期GDP改定値(前期比年率予想:+2.8%、速報値:+2.8%)
・22:30 米・10月耐久財受注速報値(前月比予想:+0.5%、9月:-0.7%)
・22:30 米・10月卸売在庫速報値(前月比予想:0.0%、9月:-0.2%)
・23:45 米・11月シカゴ購買部協会景気指数(予想:45.0、10月:41.6)
・24:00 米・10月個人所得(前月比予想:+0.3%、9月:+0.3%)
・24:00 米・10月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.4%、9月:+0.5%)
・24:00 米・10月コアPCE価格指数(前年比予想:+2.8%、9月:+2.7%)
・24:00 米・10月中古住宅販売成約指数(前月比予想:-2.0%、9月:+7.4%)
・01:30 米財務省・7年債入札

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