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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米金融政策にらみも日本の円安牽制に警戒


今日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む可能性があります。FRBの利下げが織り込まれていますが、緩和姿勢を弱める見通しならばドル買いが進む可能性があります。一方で、日本政府が円安を牽制しているため、ドル買い・円売りは勢いを失うと予想されます。トランプ前大統領の勝利期待によるドル高は一巡しましたが、米長期金利は依然として高水準にあり、ドルは高値圏で推移しています。日本株安も影響し、円売りは抑制されています。この後の市場では、米国の金融政策や景気動向が注目され、ドル買いが続く可能性がありますが、日本の為替介入警戒から155円以上の水準では上値が重いと見られます。

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米金融政策にらみも日本の円安牽制に警戒 7日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げは織り込まれたが,緩和姿勢を目先弱める見通しならドル買い先行。ただ、日本政府による円安牽制でドル買い・円売りは縮小しそうだ。

5日に行われた大統領選で共和党候補のトランプ前大統領の勝利を見込んだ米金利高・ドル高は大勢の判明でほぼ一巡したが、米長期金利は高止まり、ドルは高値圏で推移した。ユーロ・ドルは1.0680ドル台から1.0720ドル台に戻し、ドル・円は154円前半から154円70銭台まで水準を切り上げた。ただ、本日アジア市場でドル・円は上値の重さが嫌気され、154円前半に失速。また、日本株安で円売りは抑制された。

この後の海外市場は米国の景気動向や金融政策を注視。来年のトランプ政権発足に向け、政策期待を背景としたドル買いが続く。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利下げが織り込まれ、ドル売りは限定的に。また、次回12月の会合に向けて緩和見送りの可能性が浮上すればドル買いを後押しする要因となろう。半面、ドル・円は155円以上の水準は日本の為替介入が警戒され、引き続き上値は重くなるとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 ユーロ圏・9月小売売上高(前月比予想:+0.4%、8月:+0.2%)
・21:00 英中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き下げ予想)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.3万件、前回:21.6万件)
・22:30 米・7-9月期非農業部門労働生産性速報値(前期比年率予想:+2.5%、4-6月期:+2.5%)
・24:00 米・9月卸売在庫改定値(前月比予想:-0.1%、速報値:-0.1%)
・04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利は0.25ポイント引き下げ予想)
・04:30 パウエル米FRB議長会見
・05:00 米・9月消費者信用残高(予想:+121.00億ドル、8月:+89.29億ドル)

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