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【市場反応】米10月雇用統計、雇用は2020年来の低い伸び、ドル売り


米労働省が発表した10月雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比でわずか1.2万人増加し、2020年以来の低い伸びとなった。雇用者数の伸びは9月の22.3万人から大幅に減少し、8月と9月のデータも下方修正された。失業率は4.1%で前月と同じ水準を維持。平均時給は前年比で4.0%増加し、労働参加率は63.6%に低下した。これらの結果を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が強まり、米国債相場は反発しドルが売られた。ドル円は152円80銭から151円80銭に下落し、ユーロドルやポンドドルも上昇。

*22:19JST 【市場反応】米10月雇用統計、雇用は2020年来の低い伸び、ドル売り 米労働省が発表した10月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+1.2万人となった。伸びは9月+22.3万人から鈍化し、マイナスとなった20年12月来で最低。9月は25.4万人から3.1万人下方修正された。8月分は15.9万人から7.8万人に下方修正された。8月と9月、2カ月分の修正は11.2万人の下方修正となった。大型ハリケーンやストライキという特別要因が指標に影響した。

失業率は4.1%と、予想通り9月と同水準を維持。平均時給は前月比+0.4%と、9月+0.3%から伸びが拡大。前年比では+4.0%。伸びは予想通り9月+3.9%から拡大し、5月来で最大となった。ハリケーンで低賃金の職が減ったことが影響した。労働参加率は63.6%と、予想外に62.7%から低下。

結果は連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを正当化するとの見方に米国債相場は反発。10年債利回りは4.31%から4.22%まで低下した。ドル売りも強まり、ドル・円は152円80銭から151円80銭まで下落。ユーロ・ドルは1.0863ドルから1.0905ドルへ上昇。ポンド・ドルは1.2920ドルから1.2967ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・10月失業率:4.1%(予想:4.1%、9月:4.1%)
・米・10月非農業部門雇用者数:+1.2万人(予想:+10.1万人、9月:+22.3万人←+25.4万人)
・米・10月平均時給:前年比+4.0%(予想:+4.0%、9月:+3.9%←+4.0%)

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