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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、重要イベントにらみも円売り継続で


30日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きが予想されます。米国の雇用統計や大統領選など重要イベントを見据える展開となり、積極的な買いが入りにくい状況です。しかし、円は日銀の利上げ観測後退により売りが継続する見通しです。前日発表された米経済指標では消費者信頼感指数が改善した一方、求人件数が予想より低調で、米10年債利回りは低下しドル売りが進みました。ドル・円は一時153円付近まで下落したものの、アジア市場では米金利の下げ渋りによってドル売りが抑えられ、153円台を維持しました。短期的には米GDPや雇用統計に注目が集まる一方、日本の政治情勢の不透明さが円売りを抑制する可能性があります。

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、重要イベントにらみも円売り継続で 30日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米国の雇用統計や大統領選など目先の重要イベントを見極める展開となり、積極的な買いは入りづらい。ただ、日銀の早期利上げ観測後退で円売りは継続しそうだ。

前日発表された米経済指標で消費者信頼感指数は改善したが、JOLTS求人件数が予想外に低調な内容となり、米10年債利回りは低下しドル売りに振れやすい展開となった。ユーロ・ドルは1.0810ドル台に持ち直し、ドル・円は一時153円付近に軟化。本日アジア市場で米金利は下げ渋り、ドル売りを抑えた。一方、日経平均株価はプラスで推移し主要通貨を支えた。ドル・円は下押しされながらも153円台を維持した。

この後の海外市場は米経済指標にらみ。今晩の7-9月期国内総生産(GDP)は前回から横ばいの前期比年率+3.0%を上回れば、ソフトランディング期待のドル買いが続く。ただ、今週末の雇用統計、さらには大統領を控え、結果を見極めようと積極的な売り買いは手控えられそうだ。一方、日銀の利上げは遠のくとの見方から、円売り地合いは継続。半面、日本の政治情勢は不透明感を深め、リスク選好の円売りを抑制しそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・17:55 独・10月失業率(予想:6.1%、9月:6.0%)
・18:00 独・7-9月期GDP速報値(前年比予想:+0.1%、4-6月期:+0.3%)
・19:00 ユーロ圏・7-9月期GDP速報値(前年比予想:+0.8%、4-6月期:+0.6%)
・19:00 ユーロ圏・10月景況感指数(予想:96.3、9月:96.2)
・21:15 米・10月ADP雇用統計(予想:+11.0万人、9月:+14.3万人)
・21:30 米・7-9月期GDP速報値(前期比年率予想:+3.0%、4-6月期:+3.0%)
・22:00 独・10月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.8%、9月:+1.6%)
・23:00 米・9月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+1.9%、8月:+0.6%)

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