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一時36000円割れも半導体関連株への先高期待から切り返す【クロージング】


*16:07JST 一時36000円割れも半導体関連株への先高期待から切り返す【クロージング】 25日の日経平均は3日ぶりに小反発。9.99円高の36236.47円(出来高概算14億2000万株)で取引を終えた。日米両市場で長期金利が上昇していることから、金利動向に敏感なグロース株や不動産、医薬品などが値を消し、日経平均は前場終盤にかけて35912.54円まで下押し、節目の36000円台を割り込む場面もあった。また、前日に2024年3月期通期の業績予想を下方修正したニデック<6594>が一時5%超下落したことも投資家心理を悪化させたようだ。ただ、節目の36000円を割り込んだことで、押し目を拾う動きがみられたほか、半導体関連企業の先高期待感などから次第に切り返すものが目立ち、日経平均は終盤にかけて一時36312.36円まで切り返した。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1200を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、パルプ紙、海運、証券商品先物、鉄鋼など24業種が上昇。一方、石油石炭、医薬品、サービス、保険など8業種が下落し、その他金融は変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテス<6857>、ファナック<6954>が堅調だった半面、リクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、中外薬<4519>、ソフトバンクG<9984>が軟調だった。

前日の米国市場は、1月の米製造業、サービス業の購買担当者景況指数(PMI)が市場予想を上回り、これが早期利下げ観測の後退が連想され、NYダウは下落。東京市場の重石になった。また、日銀の金融政策正常化観測から長期金利が上昇していることも懸念材料となり、日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。ただ、一日を通して半導体関連株には買いが続き、日経平均は後場の取引開始後にはプラスに転じ、終盤にかけては上げ幅を広げた。

心理的な節目の36000円を一時的に割り込んだものの、大引けでは大台を維持することができ、相場の上昇トレンドは不変とみる向きが多い。また、相場先導役の半導体関連株に対する投資家の視線は熱く、「今期の業績動向よりも来期を見据えた動きになってきている」との指摘もあり、先高期待感は依然として根強い。


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