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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米インフレにらみも中東情勢に警戒


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米インフレにらみも中東情勢に警戒 12日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。今晩の米生産者物価指数(PPI)の伸びが鈍化すればドル売りに振れやすい。一方で、中東の地政学リスクが警戒されるなか、安全通貨買いに振れればドル選好地合いとなりそうだ。。

前日注目された米消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%と、前回の+3.1%と予想の+3.2%を上回った。半面、コア指数は予想よりも強いが、前回を下回った。強弱まちまちのインフレ指標を受け金利高・ドル高は続かず、ユーロ・ドルは1.0980ドル台に持ち直し、ドル・円は146円40銭台から1円半も下げた。本日アジア市場は米金利高抑制でドル買いが縮小し、ドル・円は軟調で145円台を維持できず失速している。

この後の海外市場は引き続き米インフレ指標が注目される。今晩のPPIは総合が強含んでもコア指数が低調なら、前日同様にドル買いは続かず、FRBの利下げを見込んだドル売りに振れやすいだろう。米金利高が抑えられれば、欧州やオセアニアの主要通貨への買戻しも予想される。一方、中東で英米軍が親イラン武装組織フーシ派を攻撃し、地政学リスクが警戒されている。そのため、安全通貨買いに振れればドルは売りづらい。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・12月生産者物価指数(前月比予想:+0.1%、11月:0.0%)
・24:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁あいさつ(地域経済状態に関する会議)


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