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買い先行スタートも海外勢不在で上値重い【クロージング】


*15:56JST 買い先行スタートも海外勢不在で上値重い【クロージング】 22日の日経平均は小幅反発。28.58円高の33169.05円(出来高概算12億9000万株)で取引を終えた。前日の米国市場でハイテク関連株の上昇が目立ったことなどを映して、東京市場でも半導体関連株など値がさ株を中心に買いが先行。日経平均は取引開始後に33375.19円まで値を上げた。ただ、心理的な節目の33500円を目前に戻り待ちの売りが出たほか、海外投資家がクリスマス休暇入りしていることもあり、次第に買い見送りムードが強まり、上げ幅を縮小させた。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1200を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、海運、銀行、パルプ紙、化学など25業種が上昇。一方、不動産、輸送用機器、その他製品、ゴム製品など8業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、信越化<4063>、東エレク<8035>、スズキ<7269>、レーザーテック<6920>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、ネクソン<3659>、アドバンテス<6857>、ダイキン<6367>が軟調だった。

前日の米国市場は、7-9月期国内総生産(GDP)などの下方修正を受け早期の利下げ期待が高まったほか、半導体メモリー大手マイクロン・テクノロジーの好業績見通しを映して、主要株価指数は上昇した。また、為替相場が朝方に比べ円安方向に振れたことも支援材料となり、日経平均の上げ幅は一時200円を超える場面もあった。ただ、機関投資家がクリスマス休暇に入っていることなどあり、積極的な売り買いは手控えられ、次第に様子見ムードが広がり、上げ幅を縮めた。

日経平均は小幅に反発したが、前日の急落の反動からの自律反発の域を出ていない。年末に近づくにつれ、取引参加者が一段と減少することが想定されるだけに、関係者からは「米国株の大幅高など外部要因で日本株を支援する材料が出てくれば、日経平均も再び年初来高値奪回を目指す」との指摘が聞かれる。戻り売りをこなしながら、33000円の値固め局面と捉えたい。

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