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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、タカ派な米FOMC議事要旨も明日のCPIにらみ


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、タカ派な米FOMC議事要旨も明日のCPIにらみ 11日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨はタカ派とみられ、米金利高・ドル高基調は継続。ただ、明日発表の消費者物価指数(CPI)を見極めようと、ドル買いは小幅にとどまりそうだ。

前日の取引は 米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の引き締め継続に慎重な発言が材料視され、長期金利の低下でドル売り先行。ユーロ・ドルは1.06ドル台に持ち直し、ドル・円は148円50銭台に軟化した。また、イスラエルと武装組織ハマスの戦闘激化で中東情勢が不安定化し、リスク回避の円買いでユーロ・円は157円50銭付近に失速している。ただ、本日アジア市場は株高を背景に、円安が主要通貨を支えた。

この後の海外市場は米金融政策にらみ。9月19-20日に開催された米FOMCの議事要旨はインフレ抑止に積極的とみられ、再び金利高・ドル高に振れやすい地合いが予想される。今晩の生産者物価指数(PPI)は強弱まちまちの見通しだが、明日のCPIを見極めようとドルは売りづらい地合いとなりそうだ。また、中東情勢の不安定化による金融市場への影響が警戒されるなか、引き続きドルや円など安全通貨が選好されるとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:15 ボウマン米FRB理事講演(モロッコ)
・21:30 米・9月生産者物価指数(前月比予想:+0.3%、8月:+0.7%)
・23:15 ウォラー米FRB理事炉辺談話主催
・01:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演(経済関連)
・02:00 米財務省・10年債入札
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月19-20日開催分)
・05:30 コリンズ米ボストン連銀総裁講演(米ウェルズリー大学)
・G20財務相・中銀総裁会議・関連会合(モロッコ、13日まで)


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