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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米FOMC議事要旨受け思惑交錯も


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米FOMC議事要旨受け思惑交錯も 16日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、目先の政策方針を見極める展開に。一方、中国経済の先行きが懸念されるなか、欧米株安に振れればリスク回避の円買いが見込まれる。

前日発表された小売売上高は予想外に強く、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め継続を後押しする内容に。半面、NY連銀製造業景気指数は悪化し、米10年債利回りの低下でドル売りに振れる場面もあった。ユーロ・ドルは1.0890ドル台から1.0950ドル台に浮上し、ドル・円は145円80銭台から145円10銭付近に下落。本日アジア市場で米長期金利は戻りが鈍く、ドルは主要通貨に対しやや下押しされる展開となった。

この後の海外市場は米金融政策の行方が注視される。7月25-26日に開催されたFOMCで市場の予想通り利上げ再開が決定されたが、声明などでは慎重姿勢が目立った。今晩公表の議事要旨でインフレ抑止に前向きな内容が予想されるものの、今後の政策決定に向けタカ派色を弱めればドル買いは後退しそうだ。一方、中国経済の先行き不透明感が広がるなか、リスク回避的なムードが強まれば円買いに振れドルを下押ししよう。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・6月鉱工業生産(前月比予想:0.0%、5月:+0.2%)
・18:00 ユーロ圏・4-6月期GDP改定値(前年比予想:+0.6%、速報値:+0.6%)
・21:30 米・7月住宅着工件数(予想:145.0万戸、6月:143.4万戸)
・21:30 米・7月住宅建設許可件数(予想:146.8万戸、6月:144.1万戸)
・22:15 米・7月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、6月:-0.5%)
・22:15 米・7月設備稼働率(予想:79.1%、6月:78.9%)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月25-26日会合分)

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