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NY株式:米国株式市場は反落、金融不安緩和もFRBの利上げを警戒


*07:17JST NY株式:米国株式市場は反落、金融不安緩和もFRBの利上げを警戒 ダウ平均は46.46ドル安の34,051.70ドル、ナスダックは13.99ポイント安の12,212.60で取引を終了した。

連邦預金保険公社(FDIC)が、経営難に陥っていた地銀ファースト・リパブリック(FRC)が破綻してJPモルガン銀(JPM)が買収で合意し、預金や支店業務を引き継ぐと発表したため金融不安が緩和し、寄り付き後、上昇。大手行の上昇がけん引し相場を支援した。しかし、終盤にかけ、明日から2日間にわたり開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げがより濃厚となると、金利高を警戒し売りが次第に強まり、主要株価指数は結局マイナス圏で終了。セクター別では半導体・同製造装置や運輸が上昇した一方、小売りが下落した。

銀行のJPモルガン(JPM)は地銀ファースト・リパブリック(FRC)買収でFDICと合意し、同銀の資産を引き継ぐことになったことが好感されて上昇。クルーズ船運営のノルウェ―ジャン(NCLH)は第1四半期決算で調整後の1株損失が予想程には広がらず、さらに、強い需要を背景に通期の業績見通しを引き上げたため買われた。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)はアナリストが同社のコスト削減策の一環である従業員削減などを評価し、現在の株価は過小評価されていると投資判断を引き上げため上昇。

一方、地銀のザイオンズ・バンコーポレーション(ZION)やパックウェスト(PACW)は同業のファースト・リパブリック(FRC)の破綻を受けて預金減の警戒感が強まり、それぞれ下落。石油会社のエクソン・モービル(XOM)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。

半導体メーカーのNXPセミコンダクターズ(NXPI)は取引終了後に四半期決算を発表。第1四半期の1株利益や第2四半期の見通しがそれぞれ予想を上回り、時間外取引で上昇している。

(Horiko Capital Management LLC)

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