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NY株式:米国株式市場は続伸、インフレ鈍化を好感


ダウ平均は28.67ドル高の33,978.08ドル、ナスダックは109.30ポイント高の11,621.71で取引を終了した。

連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重要視している12月コアPCE価格指数が鈍化傾向を示したため、金利先高観の後退で買われ、寄り付き後、上昇。クレジットカード会社のアメリカン・エクスプレス(AXP)の楽観的な見通しに加え、ミシガン大消費者信頼感指数が1年ぶりの高水準となったほか、住宅関連指標も予想を上回り、景気への悲観的見方が後退した。さらに、ハイテクの上昇も相場を支援し、終日堅調に推移して終了。セクター別では、自動車・自動車部品や小売りが上昇した一方、エネルギーが小幅下落した。

クレジットカード会社のアメリカン・エクスプレス(AXP)は第4四半期決算で、顧客の支出額が四半期ベースで過去最高を記録、景気後退の兆候は見られないとし、今年の収入で最大17%増と楽観的な見通しを示すと同時に、増配計画を発表して大幅高。同業のビザ(V)も四半期決算の結果が予想を上回り、上昇した。また、高級電気自動車メーカーのルシッドグループ(LCID)はサウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が同社買収を準備しているとの憶測を受けて上昇。

玩具メーカーのハズブロ(HAS)は昨年の年末商戦の需要が弱く、従業員全体の1割を削減する可能性を警告したため下落した。消費財メーカーのコルゲート・パルモリーブ(CL)は第4四半期決算でコスト高などを背景に利益率、売上総数が予想を下回ったほか、1株利益見通しも予想を下回り下落。また、半導体のインテル(INTC)は四半期決算で著しい売り上げの減少や利益率の低下が見られ、さらに、第1四半期見通しも予想を下回ったため大幅安となった。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は1年ぶりに18を一時割り込んだ。

(Horiko Capital Management LLC)

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