【金ミニ先物と白金ミニ先物の魅力~価格動向と投資戦略~vol.3】白金ミニ先物について、現物株投資と合わせたヘッジ戦略
それでは、次に白金(はっきん)、プラチナについてお話ししていきたいと思います。お話しの中で白金とプラチナを使い分けることがありますが、あくまで便宜上の理由からですので、すべて同じものを指していると考えていただいて差し支えありません。
さて、それではまず、プラチナの需要動向からお話ししていきたいと思います。プラチナは宝飾品としての需要もありますが、工業と自動車向けの需要が最も高く、両者の合計が大半を占めます。このため、景気動向との連動性が高く、金とは異なり、安全資産の側面はあまり強くありません。
次に、白金の価格推移がどのようになっているか確認してみましょう。こちらは大阪取引所が扱う白金先物のチャートです。新型コロナショックが起きた際には景気の落ち込みが懸念され、白金の価格も一時急落しました。しかし、その後は回復傾向を辿っています。要因はいくつかあります。需要の面では、コロナショック後に企業が生産活動を再開し、工業需要が回復したこと、そして、コロナショックによるサプライチェーンの混乱が徐々に解消され、半導体不足も緩和されてきたことで、自動車生産が回復してきたことなどが挙げられます。さらに、大阪取引所が扱う白金先物も金先物と同様に円建て取引です。そのため、先ほど申し上げたような2022年に起きた記録的な円安進行が白金先物の割安感を強めたことも、価格上昇につながった要因の一つとして考えられます。
さて、ここからは、今後の白金価格の見通しについて予想していきたいと思います。まず、供給面からですが、実は白金のほとんどは南アフリカで生産されています。しかし、その南アフリカでは、電力不足などのインフラ面の脆弱さや労使間の問題などを背景に生産の安定性に課題を抱えています。また、白金の場合は、鉱山からの供給のほか、リサイクルからの供給が全体の23%とそれなりの割合を占めていますが、深刻な半導体不足を背景に新車生産が減少し、廃車に伴うリサイクル供給は大きく減少してきています。また、半導体不足は大分緩和されてきてはいるものの、自動車生産における供給面の制約は2024年まで続くとも言われています。これらの供給面での制約から、白金市場の需給は逼迫しやすく、白金価格には上昇圧力がかかりやすいといえます。
次に需要面からですが、先ほど申し上げたように、2023年は年前半を中心に、アメリカ・中国・欧州の3大経済圏の低迷により景気後退の色合いが濃い年になると予想されています。一方、年半ばからは、まず中国経済が回復傾向を強める公算が大きいほか、年後半には、インフレ沈静化と景気後退を要因にFRBによる利下げ転換が予想され、アメリカ経済も底入れする可能性が高いと考えられています。そのため、企業の設備投資なども拡大していくと予想され、需要面からもプラチナ価格の上昇に寄与することが考えられます。
次に、自動車需要の面からもお話ししたいと思います。従来の内燃機関型の自動車の場合、排気ガスを有毒なものから安全な物質へと変換する触媒が必要とされますが、この触媒にはプラチナとパラジウムが多く使用されています。電気自動車(EV)など電動車が普及してきているとはいえ、新興国も含めて世界全体でみればまだまだ内燃機関車の占める割合は高く、自動車の触媒需要は当面高い水準で推移することが見込まれます。しかし、触媒として有名なパラジウムはロシアが最大の生産国とされています。最近では、ロシアのウクライナ侵攻に伴う経済制裁の影響などから、ロシア産の多いパラジウムに替えてプラチナを触媒として使う動きが増えてきており、こうしたパラジウムからの代替需要の増加もプラチナ価格の上昇につながると考えられています。
そのほか、長期的な観点からのお話しになりますが、電気自動車の次に普及が期待されている燃料電池車(FCV)にはプラチナが多く使用されています。また、利用時にCO2を排出しないことで脱炭素社会において注目度が高まっているのが水素ですが、この水素を製造する装置として水素製造装置があります。そして、この水素製造装置にもプラチナは多く使用されています。そのため、今後の世界的な「脱炭素」社会への移行に伴う動きがプラチナの使用量を大きく拡大させると期待されています。
ちなみに、World Platinum Investment Councilの予測では、2023年のプラチナ需要は前年比で20%拡大すると予想されています。需要別でみると、自動車はパラジウムからの代替需要やハイブリッド車の生産拡大が寄与し、工業面では、中国とエジプトでのガラス産業の生産力増強が寄与すると予想されています。さらに、人口が多く宝飾品需要が大きい中国経済が年半ばから景気回復へと向かっていくことを要因に、宝飾品需要も拡大する見込みとされています。プラチナを使った宝飾品はゴールドを使った宝飾品との価格差による割安感も最近では意識されており、こうした点も価格面でプラスに働くと考えられます。
それでは、最後に大阪取引所が扱う白金ミニ先物の詳細についてご紹介いたします。取引高は新型コロナウイルス感染拡大の影響などから取引が減少した時期もありましたが、最近では特に白金ミニの取引高が増大傾向にあります。これまで申し上げてきたような需要と供給の両面から需給が逼迫しやすい中、白金価格の先高観から、投資家からの買い需要が高まっている証拠かと思います。
白金先物にはほかにも色々な活用方法があります。例えば、白金は景気との連動性が高いことから、非鉄セクターなどに属する企業株価との連動性が高いです。ほかにも、資源ビジネスを展開する商社が属する卸売や鉱業といった景気動向と結び付きの強いセクターとの連動性も比較的高いです。このため、配当利回りが高く自社株買いにも積極的な株主還元力の高いこれらセクターに属する企業に投資しつつ、白金先物や白金ミニ先物を売り持ちすることで、景気動向に関する株価変動をヘッジしつつ、企業の株主還元を享受することができます。
大阪取引所の白金先物取引には標準先物のほかミニ先物があります。標準先物では敷居が高く感じる方も、ミニ先物であれば、取引単位と証拠金が5分の1に抑えられますので、手軽に投資することができるかと思います。2022年12月26日時点の終値ベースでは、レバレッジが最大で19.7倍と、こちらも資金効率が高い点が魅力的です。
いかがでしたでしょうか。今回は、大阪取引所が扱う金先物と白金先物について、主に価格動向を左右する需要と供給の両面から見通しも含めて解説してきました。現物の株式取引と組み合わせて使うことは分散投資やヘッジ戦略としても有効ですので、ぜひ皆さんの投資ポートフォリオに組み入れることを検討してみていただければと思います。本日は最後までご視聴いただきありがとうございました。
※原稿作成:フィスコアナリスト仲村幸浩
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