欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米利上げ停止に思惑も円売りが下支え

24日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米連邦準備制度理事会（FRB)による利上げ停止の思惑から、金利安に振れればドル売りが先行。ただ、日銀による緩和政策の一環で根強い円売りが続き、ドルを支えそうだ。

日銀が前週の金融政策決定会合で予告していた5年物の共通担保資金供給オペを通告し、前日は日本の10年債利回り低下・円売りが進んだ。一方、米10年債利回り上昇の場面ではドル買いが強まり、ユーロ・ドルは1.08ドル半ばに失速、ドル・円は130円90銭付近に浮上。本日アジア市場で米金利の低下により、ドル・円は130円10銭台に失速する場面もあったが、日本株高を受けたリスク選好の円売りが主要通貨を支えた。

この後の海外市場は米金融政策が注目される。FRBは31日-2月1日開催の次回連邦公開市場委員会（FOMC）で利上げの一時停止を検討する可能性が報じられ、米金利安・ドル安に振れやすい展開となりそうだ。また、今晩発表のPMIは製造業、サービス業とも好不況の節目である50を割り込むと予想され、景況感の悪化が意識されやすい。ただ、日銀の措置で円売りは根強い。また、NY株式市場が軟調地合いならリスクオフのドル買いが見込まれる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30　独・1月製造業PMI速報値（予想：48.0、12月：47.1）
・17:30　独・1月サービス業PMI速報値（予想：49.5、12月：49.2）
・18:00　ユーロ圏・1月製造業PMI速報値（予想：48.5、12月：47.8）
・18:00　ユーロ圏・1月サービス業PMI速報値（予想：50.2、12月：49.8）
・18:30　英・1月製造業PMI速報値（予想：45.4、12月：45.3）
・18:30　英・1月サービス業PMI速報値（予想：49.6、12月：49.9）
・23:45　米・1月製造業PMI速報値（予想：46.0、12月：46.2）
・23:45　米・1月サービス業PMI速報値（予想：45.0、12月：44.7）
・24:00　米・1月リッチモンド連銀製造業指数（予想：-5、12月：1）
・03:00　米財務省・2年債入札
・06:45　NZ・10-12月期消費者物価指数（前年比予想：+7.1％、7-9月期：+7.2％）



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