NY債券：米長期債相場は下げ渋り、12月より利上げペース減速の可能性

21日の米国長期債相場は下げ渋り。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）は21日、「12月会合で再度0.75％ポイントの追加利上げを行うか、0.50ポイントにとどめるのか、金融当局者の間で見解は分かれている」と報じたことを受けて主に2年債利回りは低下し、10年債利回りは上げ渋った。11月1−2日開催の連邦公開市場委員会（FOMC）の会合で0.75ポイントの利上げを決定することは確実視されているが、12月以降についてはデータ次第になるとの見方が広がった。

CMEのFedWatchによると、21日時点で12月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.50-4.75％となる確率は51％程度。10年債利回りは一時4.335％近辺まで上昇したが、4.198％近辺まで反落し、ニューヨーク市場の取引終了時点にかけて4.217％近辺で推移。

イールドカーブは、スティープニング気配で推移。2年−10年は-24.90bp近辺、2−30年は-12.90bp近辺で引けた。2年債利回りは4.47％(前日比：-14bp)、10年債利回りは4.22％（前日比-1bp)、30年債利回りは、4.33％(前日比：+11bp)で取引を終えた。
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