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NY為替:米インフレ指標警戒&英金融市場混乱でドル買い強まる


11日のニューヨーク外為市場でドル・円は145円43銭まで下落後、145円90銭まで上昇し、145円82銭で引けた。NY連銀の9月1年期待インフレ率が低下し2021年9月来で低水準となったことが明らかになると、大幅利上げ観測が緩和し米国債相場が下げ止まり、長期金利が伸び悩んだためドル売りが優勢となった。その後、3年債入札の不調で金利が再び上昇したほかインフレ指標発表控えたドル買い、英金融市場混乱を警戒し対ポンドでのドル買いに拍車がかかり一段高となった。

ユーロ・ドルは0.9690ドルから0.9775ドルまで上昇し、0.9709ドルで引けた。ユーロ・円は141円27銭から142円20銭まで上昇。ポンド・ドルは1.1180ドルまで上昇後、1.0953ドルまで反落した。英中銀が14日まで実施する長期国債の買い入れで対象範囲をインフレ連動国債に拡大すると発表、市場鎮静化に努める方針や緊急策の延長の思惑にポンド買いが強まった。その後、ベイリー英中銀総裁が今週いっぱいで緊急国債購入策を計画通り終了する意向を示すと、金融市場混乱への警戒感に伴うポンド売りが再開。ドル・スイスは0.9991フランから0.9916フランまで下落した。

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