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NY為替:米大幅利上げ観測後退でドル売り強まる


10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、135円00銭から132円03銭まで下落し、132円94銭で引けた。米7月消費者物価指数(CPI)の伸びが予想以上に鈍化したため、連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ観測が後退、ドル売りに拍車がかかった。その後、エバンス・シカゴ連銀総裁やカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が、7月消費者物価指数(CPI)の改善を歓迎しつつもインフレが依然高過ぎるとし、雇用も強く成長が続くとの見解に基づき年内から来年にかけて利上げを続けるFRBの計画維持を再表明したためドル売りが後退。

ユーロ・ドルは1.0243ドルから1.0368ドルまで上昇し、1.0303ドルで引けた。ロシア国営トランスネフチが中欧への原油供給パイプライン再開との報道で燃料危機による景気停滞を懸念したユーロ売りが後退。ユーロ・円は138円40銭から136円62銭まで下落。ポンド・ドルは1.2100ドルから1.2276ドルまで上昇。英中央銀行のチーフエコノミスト、ピル氏は「現在の賃金の伸び、ペースが速過ぎる」と述べ、追加利上げの必要性を示唆したためポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9490フランから0.9394フランまで下落した。

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