NY株式：NYダウ638ドル安、中国都市封鎖の一部再開やCPIを警戒

米国株式市場は続落。ダウ平均は638.11ドル安の32272.79ドル、ナスダックは332.04ポイント安の11754.23で取引を終了した。中国上海の一部区域で都市封鎖が再開され世界経済の成長鈍化懸念がくすぶり、寄り付き後、下落。週次の失業保険申請件数が予想以上に増え、労働市場の鈍化懸念が浮上し売りに一段と拍車がかかった。さらに、消費者物価指数（CPI）の発表を控え、高インフレへの警戒感も強まり、終日軟調に推移。引けにかけて一段と売りが加速した。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器の下落が特に目立った。

宝石販売小売りのシグネットジュエラーズ（SIG）は四半期決算で1株利益や売上高が予想を上回ったほか、通年の楽観的な見通しを示し、さらに、自社株買い計画を拡大したことが好感され、買われた。一方で、バイオのノババックス（NVAX）は食品医薬品局（FDA）が同社製コロナワクチンの製造過程に関する評価修正で緊急使用を巡る判断を先送りする可能性が報じられ、大きく売られた。また、クルーズ船運営のカーニバル（CCL）やオンライン旅行サービスのエクスべディア（EXPE）、航空会社のアメリカン（AAL）など、流行関連銘柄は世界経済の成長鈍化懸念や中国上海の一部区域での都市封鎖再開が嫌気され、軒並み下落。ソーシャルネットワーキングプラットフォームを供給するフェイスブッｓクを運営するメタ・プラットフォームズメタ（META）は本日付けで銘柄コード（FB）を廃止し（META）に変更し、売られた。

電子署名のドキュサイン（DOCU）は取引終了後に第1四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を下回り時間外取引で売られている。

Horiko Capital Management LLC

＜FA＞