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米国株見通し:下げ渋りか、インフレ高進も自律反発狙い


(13時50分現在)

S&P500先物      3,933.60(-1.6)
ナスダック100先物  11,963.10(-4.5)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は30ドル安。NY原油先物(WTI)は下げ渋り、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


11日の主要3指数は下落。序盤は前日終値を上回って推移する場面もあったが、下落基調が強まり、下げ幅を拡大した。ダウは1年超ぶりに節目の32000ドルを割り込み、5日続落。この日発表された4月消費者物価指数(CPI)は3月から伸びが鈍化したものの、予想を上回る高水準を示した。それを受け、連邦準備制度理事会(FRB)による今後の利上げ幅拡大をはじめ金融正常化の加速を想定した幅広い売りが相場の下げを主導した。


本日は下げ渋りか。今晩の生産者物価指数(PPI)はCPIに続き高水準が予想され、インフレ抑止に向けたFRBの金融引き締めを警戒した売りが先行しそうだ。新規失業保険申請件数の低下で雇用情勢の改善が顕著になれば、それも後押しする要因に。また、NY原油先物(WTI)は不安定ながら1バレル=100ドル台で高止まり、経済への影響が懸念される。ただ、前週からの売りが膨らみ、自律反発狙いの買いが下げを弱める可能性もあろう。


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