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前場に注目すべき3つのポイント~インデックス売買に振らされにくい材料株などに個人主体の資金は向かいやすい~


6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:インデックス売買に振らされにくい材料株などに個人主体の資金は向かいやすい
■スギHD、22/2営業利益 5.6%減 321億円、23/2予想 300億円
■前場の注目材料:日本電産、工作機械の中国生産上積み、新工場3倍に拡張


■インデックス売買に振らされにくい材料株などに個人主体の資金は向かいやすい

6日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、底堅さを見極める相場展開になりそうだ。5日の米国市場はNYダウが280ドル安だった。ウクライナのゼレンスキー大統領が国連安保理で演説を行いロシアの行動を非難、米、欧州連合(EU)が6日に対ロ制裁強化を発表する計画が明らかになり、景気などへの影響を警戒した売りに押された。また、米連邦準備制度理事会(FRB)の副議長指名のブレイナード理事が早くて5月連邦公開市場委員会(FOMC)で、保有資産縮小を開始する可能性を示唆し金利が急伸したためハイテク株が大きく売られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比280円安の27520円。円相場は1ドル123円50銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。日経平均の75日線は27439円辺りに位置していることから、同線での底堅さを見極める動きになりそうだ。1日の下落局面では、いったんは同線を下回ったものの、支持線として意識されていたこともあり、底堅さが見られるようであれば、押し目狙いのスタンスに向わせそうである。また、本日は指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均の重荷となる可能性はあるものの、このところは後場に入り底堅さが見られており、新年度入りに伴う資金流入との見方もされるなか、積極的には売り込みづらい需給状況でもある。

また、VIX指数は再び20を上回ってきたものの、これまでのボトム水準であることから、米国市場の下落に対して市場は冷静に見ていると見られる。本日はFOMC議事要旨の公表を控えて様子見ムードは強そうだが、ブレイナード理事のタカ派発言についても、これまでもパウエルFRB議長なども述べてきたことであり、過度な警戒感には繋がらないと考えられる。そのため、売り一巡後は次第に底堅さが見られてくる可能性はあるだろう。

物色としては指数がこう着感を強めるなか、インデックス売買に振らされにくい材料株などに個人主体の資金は向かいやすい。また、マザーズ指数は足元でリバウンド基調を強めており、昨日は75日線を明確に上放れてきた。ナスダックの下落影響から売りが先行すると見られるものの、相対的な出遅れ感が意識されている東証グロース銘柄への修正リバウンドを狙った押し目狙いの動きは引き続き継続する可能性はありそうだ。


■スギHD、22/2営業利益 5.6%減 321億円、23/2予想 300億円

スギHD<7649>が発表した2022年2月期業績は、売上高が前期比3.8%増の6254.77億円、営業利益は同5.6%減の321.37億円だった。前期に衛生用品や日用品が好調だった反動に加え、人件費や店舗建て替えに伴う設備費といったコストも増大。23年2月期の営業利益は6.6%減の300億円を見込んでおり、コンセンサス(335億円程度)を下回る。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(27787.98、+51.51)
・1ドル=123.50-60円
・米国景気の拡大
・コロナ感染沈静化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い


・日本電産<6594>工作機械の中国生産上積み、新工場3倍に拡張
・ホンダ<7267>GMと量販EV、基幹部品共通化、27年めど世界展開
・中外炉<1964>脱炭素の新拠点、工業炉の研究開発力を強化
・住友商事<8053>工業団地を販売、日系、バングラに注目
・伊藤忠<8001>TXPと提携、救急医療基盤活用、製薬向け事業拡充
・丸紅<8002>車部品販売の米社資産買収、インディアナ州進出
・三井物産<8031>米社と協業、グローバル医療データ日本展開
・富士通<6702>宇宙ゴミの軌道計算システム、筑波宇宙センターで稼働
・大日本印刷<7912>バーチャル秋葉原オープン、実店舗を再現、EC販売可能
・帝人<3401>車載向けマルチマテリアル製バッテリーボックス、25年度めど実用化
・富士フイルム<4901>26年度に7000億円、メディカルシステム事業売上高、AI・シナジー強化


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:45 中・3月財新サービス業PMI(予想:49.7、2月:50.2)
<ST>
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