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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、116円台に向け上値の重さを意識


31日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。欧米株高が継続すれば円売りが先行し、ドルを押し上げる見通し。一方、年明けに116円台を維持できなかったため、115円台後半は上値の重さが意識されそうだ。

前週末に発表された米国のコアPCE価格指数が前月を上回る高水準となり、連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な金融正常化の方針を後押しした。ただ、雇用コスト指数の弱含みを受け米10年債利回りは低下し、ドル売り基調に。ユーロ・ドルは1.1170ドル台に持ち直し、ドル・円は115円前半に失速。週明け東京市場は中国の休場で薄商いのなか、日本株高を背景にドルは国内勢の買いにより115円半ばに浮上した。

この後の海外市場は株価や金利が手がかり。FRBの引き締め加速への思惑からドル買い基調は維持され、主要通貨は対ドルで下押しされそうだ。また、NY株式市場は28日に上昇に転じており、今晩も株高継続なら円売りがドルを押し上げる見通し。ただ、今週は欧州中銀(ECB)や英中銀(BOE)など主要中銀の政策決定が控え、円売りは慎重となろう。ドル・円は年初に116円台に定着できず、115円後半は利益確定売りが予想される。

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 ユーロ圏・10-12月期GDP速報値(前年比予想:+4.3%、7-9月期:+3.9%)
・22:00 独・1月消費者物価指数速報値(前年比予想:+4.2%、12月:+5.3%)
・23:45 米・1月シカゴ購買部協会景気指数(予想:62.0、12月:64.3←63.1)
・24:30 米・1月ダラス連銀製造業活動指数(12月:8.1)
・01:30 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁インタビュー


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