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今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇で円買い抑制の可能性


8日のドル・円は、東京市場では113円57銭から113円33銭まで下落。欧米市場では、113円31銭まで下げた後、113円95銭まで反発し、113円72銭で取引終了。本日9日のドル・円は主に113円台で推移か。米長期金利の上昇を意識して、リスク回避的な円買いは引き続き抑制される可能性がある。

8日の米国株式は底堅い動きを維持し、米長期金利は上昇した。新型コロナウイルスのワクチンが新たな変異株にも有効との報道を受けてリスク選好的な取引が拡大した。米ファイザーと独ビオンテックは共同開発したワクチンについて、「3回目の接種でオミクロン変異株に対しても高い効果があることが確認された」と発表した。世界各国でオミクロン変異株の感染者は増えているが、感染拡大を巡る懸念は後退しつつある。

市場関係者の間からは「オミクロン変異株の感染拡大が米国経済に強い打撃を与える可能性は低い」との声が聞かれている。米国経済の持続的な回復への期待がやや高まっているが、インフレ見通しは引き続き不透明。今月14-15日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、利上げ時期についても議論される見込みだが、インフレ見通しについてはいくつかの見方が存在しており、早期利上げが妥当との見方が増えるかどうか注目したい。

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