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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米金利低下も株高なら円売り地合いに


14日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。米長期金利の低下が続けば、ドル買いは仕掛けづらい。ただ、過度なインフレ懸念の後退で株高に振れた場合、リスク選好の円売りがドルなど主要通貨をサポートしそうだ。

前日発表された米消費者物価指数(CPI)は高水準を維持した半面、エネルギーと食品を除くコア指数は前年比+4.0%となり、市場予想と一致。NY原油先物(WTI)は1バレル=80ドル超の高水準が続くものの、過度なインフレ懸念の一服で米長期金利は低下している。ただ、本日アジア市場でドル売りは縮小し、主要通貨は対ドルで上値の重さが目立つ。一方、ドル・円は日経平均株価の上昇で円売りに振れ、113円前半から半ばに値を上げた。

この後の海外市場では、米国の金融政策や長期金利が注目される。再び金利安に振れれば、ドルへの下押し圧力になるだろう。ただ、13日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月21-22日開催分)から、資産買入れの段階的縮小(テーパリング)の年内開始が織り込まれつつある。他方、金利の低下により株高に振れれば、リスク選好的な円売りが見込まれる。ドルは113円台後半以上で上値が重いが、下げづらい値動きも予想される。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:32.0万件、前回:32.6万件)
・21:30 米・9月生産者物価指数(前月比予想:+0.6%、8月:+0.7%)
・21:35 ブラード米セントルイス連銀総裁オンライン討論会参加
・23:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁オンライン討論会参加
・02:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
・02:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁開会あいさつ
・07:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁オンライン討論会参加
・香港休場(重陽節)


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