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今日の為替市場ポイント:株安を意識してドル買い抑制も


8日のドル・円は、東京市場では110円45銭から110円17銭まで反落。欧米市場では、110円14銭から110円39銭まで反発し、110円26銭で取引終了。本日9日のドル・円は主に110円台前半で推移か。米長期金利の上昇は一服していることや株安を意識して、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

米連邦準備制度理事会(FRB)が9月8日に公表した地区連銀経済報告によると、経済活動は減速し、物価上昇率は高止まりしていることが確認された。新型コロナのデルタ変異株の感染拡大によって、大部分の地区で外食、旅行、観光が抑制されたもようだ。雇用については、「労働力への強い需要はあるが、離職率の上昇、早期退職、求人交渉が難しいこと、失業給付の拡充などの理由で採用は増えていない」と指摘されている。

市場関係者の間からは、「地区連銀経済報告の内容はおおむね想定内だが、7-9月期の米国経済成長は従来予想を下回る可能性がある」との声が聞かれている。今回公表された地区連銀経済報告は今月21-22日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で重要な参考資料となるが、一部の市場参加者は「FRBは7-9月期における雇用と物価に関する経済指標を総合的に分析し、新型コロナウイルスの感染状況を考慮して、量的緩和策の縮小については今月ではなく、11月のFOMC会合で結論を出す」と予想している。

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