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今日の為替市場ポイント:リスク回避のドル売り拡大の可能性低い


22日のドル・円は、東京市場では110円21銭から110円54銭まで反発。欧米市場では、110円39銭から110円79銭まで反発し、110円68銭で取引終了。本日23日のドル・円は主に110円台で推移か。米国の早期利上げ観測は後退したが、リスク回避的なドル売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は6月22日に行われた公聴会で、「FRBはインフレ懸念のみに基づいた性急な利上げは実施しない」との見解を伝えた。パウエル議長は「このところの物価上昇は、経済活動の再開に直接影響を受けた部門に起因しており、経済のタイト化を示すものではない」との見方を伝えている。

市場関係者の間からは「パウエル議長の証言内容はタカ派寄りではなかった」との声が聞かれている。一部の市場関係者は「インフレ抑制の姿勢を強調するような証言内容ではなく、イールドカーブのさらなる平坦化は期待できない」と指摘している。為替については「早期利上げの懸念が多少後退したことでユーロや新興国通貨に対するドル買いは縮小する可能性がある」との声が聞かれており、この影響で目先的にリスク選好的な円売りがやや活発となる可能性がありそうだ。


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