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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米利上げ期待継続でドル売り後退


22日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。クロス円の調整を受け、ドルにはやや下押し圧力が見込まれる。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の発言で利上げ期待は継続し、ドルは売りづらい展開となりそうだ。

米連邦公開市場委員会(FOMC)でのハト派方針からの転換やその後のセントルイス連銀総裁による発言が意識されている。前日のNY連銀総裁の見解やFRB議長の議会証言原稿はやや慎重な内容で米長期金利はもみ合っているが、ドルは前週から利上げ期待による買いが続く。本日アジア市場はクロス円の利益確定売りが強まる半面、日経平均株価をはじめアジア株が切り返し、円の一段高を回避。ドル・円は110円前半で下値の堅い値動きとなっている。

この後の海外市場では欧州通貨や米当局者の発言が材料視される。本日発表のユーロ圏消費者信頼感指数が予想通り改善すればユーロ買いに振れ、ドルは軟化する見通し。ただ、発言機会を持つクリーブランドとサンフランシスコの両連銀総裁は、強弱の違いはあっても強気な見解が見込まれ、ドルは売りづらい。一方、FRB議長による今晩の議会証言は前日公表された原稿に沿った慎重な内容とみられるが、回復に伴う引き締めへの思惑でドル売りは後退しよう。

【今日の欧米市場の予定】
・23:00 米・5月中古住宅販売件数(予想:571万戸、4月:585万戸)
・23:00 ユーロ圏・6月消費者信頼感指数速報値(予想:-3.4、5月:-5.1)
・23:00 米・6月リッチモンド連銀製造業指数(予想:18、5月:18)
・23:30 メスター米クリーブランド連銀総裁オンライン討論会参加(金融政策と金融安定化)
・24:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁オンライン講演
・02:00 米財務省・2年債入札
・03:00 パウエル米FRB議長証言(下院特別小委員会、パンデミック緊急融資と経済)


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