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今日の為替市場ポイント:米雇用関連指標を見極める展開に


2日のドル・円は、東京市場では109円42銭から109円78銭まで反発。欧米市場では、109円88銭まで買われた後、109円53銭まで下げており、109円56銭で取引終了。本日3日のドル・円は引き続き109円台で推移か。米雇用関連指標を確認する必要があることから、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

3日発表の5月ADP雇用統計では、民間部門の雇用者数が前月比+65万人程度と予想されている。4月実績は+74.2万人で雇用者増加数は4月実績を下回る見込み。また、米労働省が4日に発表する5月の非農業部門雇用者数は前月比+65万人程度と予想されており、増加幅は4月実績の26.6万人を上回ると予想されている。米国の雇用情勢は改善しているが、新型コロナウイルスの感染流行前の状態に戻るのは来年以降になるとみられる。

ただ、2日に公表された米地区連銀経済報告によると、雇用市場の需給(供給)はひっ迫している。賃金の伸びは控え目と指摘されているが、労働需給のひっ迫が長引くと賃金上昇の圧力は高まる可能性があるため、賃金動向については予断を持てない状況が続くとみられる。


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