米国株見通し：上げ渋りか、調整の売りに警戒

（14時50分現在）

S&P500先物　　　　　　4,205.12（+2.62）
ナスダック100先物　　13,694.88（+8.38）


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は30ドル高。NY原油先物（WTI）は堅調地合いで、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


5月28日の取引で主要3指数は上昇。ナスダックがプラスに転じたほか、ダウは3日続伸で64ドル高の34529ドルで取引を終えた。この日発表されたコアPCE価格指数が予想外に強含み、長期金利が上昇。ただ、連邦準備制度理事会（FRB)による資産買入れの段階的縮小（テーパリング）観測は遠のき、金利安を背景に指数は底堅い値動きに。3連休前の調整が出やすいなか、顧客情報管理会社の四半期決算が市場予想を上回り、好感された。


本日は上げ渋りか。今晩発表のISM製造業景況指数は景気の好不況の境目である50を大きく上回り、前回から一段の上昇が予想される。また、建設支出も改善が見込まれ、全般的に回復を先取りした動きに振れやすい展開となりそうだ。一方、FRB当局者の発言も材料視される。緩和政策の長期化観測により、買い安心感が広がれば堅調地合いに。半面、緩和縮小への思惑も根強く、指数が最高値圏で推移するなか短期的な調整が下押しする可能性もあろう。



＜TY＞