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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米FOMC後に金利安回避ならドル売り後退


28日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)やバイデン大統領の施政方針演説を受けた長期金利や株価が注視される。このうち金利安が避けられれば、ドル売りは後退しそうだ。

前日発表された米国の消費者信頼感指数はコロナ危機前の水準に戻したほか、米10年債利回りが上昇したのを受け、ドル・円は108円後半に浮上。また、日銀による緩和的な金融政策の継続も材料視され、円売りが主要通貨を押し上げた。本日アジア市場もおおむねその流れが受け継がれている。ただ、FOMCの政策方針やバイデン政策を見極めようと全般的に動意が薄い。そうしたなか、日経平均株価の堅調地合いを背景とした円売りで、主要通貨は底堅く推移する。

この後の海外市場は、バイデン政権の1兆ドル規模の追加対策とその財源となる増税の中身が注目される。大型インフラ投資が好感され株高に振れれば、ドルへのリスクオンの売りが見込まれる。一方、FOMCでは資産買入れ規模の段階的縮小(テーパリング)への言及が一部で期待されるものの、連邦準備制度理事会(FRB)は慎重姿勢を崩さない見通し。ただ、長期金利の上昇に対しては容認姿勢を堅持するとみられ、金利安の回避によりドルは対円で下げづらい展開とみる。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・3月卸売在庫速報値(前月比予想:+0.5%、2月:+0.6%)
・21:30 カナダ・2月小売売上高(前月比予想:+4.0%、1月:-1.1%)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利は0.00-0.25%に据え置き予想)
・03:30 パウエル米FRB議長会見
・バイデン米大統領演説(上下両院合同会議)
・OPECプラス会合(共同閣僚監視委員会、閣僚級会合開催予定)


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