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米国株高を受けて買い先行もファーストリテが重荷に【クロージング】


9日の日経平均は反発。59.08円高の29768.06円(出来高概算11億2338万株)で取引を終えた。長期金利の低下を材料に前日の米主要株価指数が上昇したことを映してリスク選好ムードが広がり、取引開始直後には30064.35円まで上昇。ただ、大台回復に伴う達成感や週末に伴う持ち高調整売り、国内での新型コロナウイルスの感染者拡大を映した経済正常化に対する期待後退で手仕舞い売りも散見され、上値の重い展開だった。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄数は1200を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、精密機器と海運が2%超上昇し、その他金融、電気・ガス、水産農林は1%超値上がりするなど24業種が上昇。一方、鉱業が1.89%、鉄鋼が1.48%、非鉄金属が1.38%など、9業種が値下がりした。指数インパクトの大きいところでは、オリンパス<7733>、テルモ<4543>、アドバンテス<6857>、信越化<4063>が堅調。半面、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、7&iHD<3382>が軟調だった。

米長期金利の低下を背景としたハイテク関連株が上昇した流れを引き継いで、電子部品や半導体製造装置関連など一部グロース株中心に買いが先行した。しかし、ファーストリテが寄り付き後早い段階で値を消す形となり、日経平均の重荷に。また、東京など3都府県で12日からまん延防止等重点措置が実施される見込みのため、国内経済の活動制約に対する警戒感なども売買を手控えさせている。

日経平均は5日移動平均線での攻防をみせており、心理的に上値抵抗として意識されている。本日は5日線を上回って始まったものの、結局は同線を上回って終えることが出来なかった。まずはセンチメント改善につなげる意味でも、早期に終値で5日線を上回っておきたいところだろう。また、来週14日には、ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェースなどを皮切りに米主要企業の決算発表が始まる。国内では14日に機械受注が、16日には中国で国内総生産(GDP)などの経済指標が発表される。米企業の業績動向、世界的な景気回復傾向が確認できるのか見極めたいと考える向きも多く、来週も模様眺め機運の強い展開が想定されそうだ。

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