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今日の為替市場ポイント:米長期金利下げ渋りでドル売り拡大の可能性低い


7日のドル・円は、東京市場では109円58銭から109円90銭まで反発。欧米市場では、109円94銭まで買われた後、109円60銭まで反落し、109円79銭で取引終了。本日8日のドル・円は主に109円台後半で推移か。米長期金利の下げ渋りを意識して、リスク回避的なドル売り・円買いが拡大する可能性は低いとみられる。

7日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨(3月16-17日開催分)によると、参加メンバーは「目標の達成には程遠い」、「新型コロナウイルスによるリスクが根強く、先行きはなお極めて不確実」との認識で一致していたことが判明した。早期利上げ観測は後退しており、7日の米国債券市場ではポジション調整的な長期債の買いが観測された。しかしながら、新型コロナウイルスワクチンの接種拡大や景気刺激策の影響で経済活動の拡大が想定されており、FOMCの議事要旨にも「利回りの上昇は経済見通しの改善を反映」との記述が含まれていることから、長期債利回りは取引終了時点にかけて反転した。

市場関係者の間からは、引き続き「法人税率引き上げの可能性や経済に与える影響について細かく調べる必要がある」との声が聞かれている。次回のFOMC会合で法人税率引き上げの影響などについて議論される可能性があり、注目したい。

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