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今日の為替市場ポイント:米消費者信頼感改善でドル売り抑制も


30日のドル・円は、東京市場では109円75銭から110円27銭まで上昇。欧米市場では、110円43銭まで買われた後、110円19銭まで下落し、110円34銭で取引終了。本日31日のドル・円は主に110円台で推移か。米消費者信頼感の大幅な改善を意識して、リスク回避的なドル売りは引き続き抑制される見通し。

米コンファレンス・ボードが3月30日発表した3月CB消費者信頼感指数は109.7となり、2月実績の90.4を大幅に上回った。市場予想は96.9程度だった。3月消費者信頼感指数はある程度の改善が予想されていたが、100を上回る水準は想定外。追加経済支援策への高い期待を反映した数値となったようだ。ワクチン接種の拡大も寄与した可能性がある。

ただし、消費者信頼感指数は2017年3月から2020年2月まで120を上回る状態が続いていた。直近の数値は米国におけるウイルス感染の拡大が報告された昨年3月の118.80を下回っており、消費者信頼感は十分に改善していないとの見方が多い。なお、バイデン米大統領は3月31日、大規模インフラ投資計画に関する資金調達などについて公表する予定となっている。長期金利や米国株式市場の反応が注目されるが、増税に対する投資家の警戒感が高まった場合、米長期金利は低下し、株安・ドル安の相場展開となる可能性がある。

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