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注目銘柄ダイジェスト(前場):ハイパー、日邦産業、大泉製など


パンチ<6165>:594円(+35円)
大幅続伸。前日に21年3月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の13.8億円から15.5億円、前期比85.6%増に引き上げ、無配としていた配当金も前期と同水準の2円にするとしている。日本事業において医療関連などでの集中的な受注があったもよう。第3四半期決算発表時に続く上方修正となっており、良好なモメンタムを見直す動きにつながっている。


東海東京<8616>:427円(+21円)
大幅反発。これまで未定としていた期末配当金を14円にすると発表している。誕生20周年を記念した記念配当金2円を含んでいる。年間配当金は22円(記念配当金4円)となり、前期比14円の増配となる形に。前日終値をベースにすると配当利回りは5.4%の高水準となる。市場の期待以上の水準とみられ、利回り妙味などが高まる格好となっているようだ。


ハイパー<3054>:639円 カ
ストップ高買い気配。セイコーエプソンの関係会社であるエプソン販売とオフィス向けインクジェットプリンターをはじめとする商品・サービスの販売強化に向けて業務提携すると発表している。今回の提携は今後の資本提携を視野に入れたものになるもよう。エプソングループとの提携強化によって今後の業容拡大が意識される状況のようだ。


三井金<5706>:3780円(+170円)
大幅反発。チリに保有する銅鉱山の全権益を三井物産に譲渡すると発表している。20年11月にはチリのカセロネス銅鉱山の全権益を譲渡しており、今回の譲渡で銅鉱山事業から完全に撤退することになる。売却額は非公表だが、譲渡に伴う特別利益を95億円計上するようだ。これに伴い、排ガス触媒など需要が見込める機能材料に経営資源を集中することになり、ポジティブに捉える動きが優勢となっている。


北陸電力<9505>:766円(+45円)
大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表、経常利益は従来の50億円から120億円にまで増額修正、卸電力取引所の価格高騰の影響が想定よりも限定的にとどまったもよう。また、期末配当金は従来計画の5円から10円に引き上げ、年間配当金は前期比5円増配の15円となり、前日終値をベースにすると配当利回りは2.1%の水準となる。前日に他の電力株同様大きく売り込まれた反動も強まる形になっている。


日邦産業<9913>:704円 カ
ストップ高買い気配。8日に決議した買収防衛策としての新株予約権の無償割当てに対し、名古屋地方裁判所が仮差し止めを決定したと発表している。フリージア・マクロス<6343>が11日、「法令に違反し、著しく不公正な方法による無償割当てに該当する」として差止め等請求に係る仮処分を申請していた。日邦産業は「主張が認められなかったことは遺憾であり、保全異議の申立て等を行うことを検討している」とコメントしている。


大泉製<6618>:912円 カ
ストップ高買い気配。フェローテックホールディングス<6890>と資本業務提携契約を締結すると発表している。主要株主らが大泉製作所株244万1100株(議決権所有割合29.12%)をフェローテックHDに売却し、同社が筆頭株主となる。また、大泉製作所が有する車載用・空調機用の温度センサに関する技術とフェローテックHDのサーモモジュール等の熱制御製品に関する技術をベースに、新たな製品や技術、事業分野創出などで協業する。


NaITO<7624>:172円(+7円)
大幅に3日ぶり反発。21年2月期の営業利益を従来予想の1.10億円から1.90億円(前期実績8.63億円)に上方修正している。下期以降に輸出や生産活動などの持ち直しの動きが見られ、主力取扱商品の切削工具等の売上も堅調に推移しているため。第3四半期累計(20年3-11月)の営業利益は0.81億円にとどまっていたことから、業績修正はポジティブ・サプライズと受け止められているようだ。 <ST>
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