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NY外為:ユーロ軟調、ECBがQ2にPEPP拡大方針を示す


欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り政策金利の据え置きを決定した。インフレが目標に近づくまで、金利は現状またはそれ以下で維持するとのフォワードガイダンスも据え置いた。

一方、一時的なインフレ急騰への対処として、4-6月期にパンデミック資産購入プロブラム(PEPP)の購入ペースを著しく加速する方針を示した。あくまでも、金融状況のひっ迫を回避するためで、イールドカーブコントロールではないと、ラガルド総裁は念を押した。

総裁は、「1月、2月のインフレは急速に上昇」「ヘッドラインインフレは今後数か月上昇へ、変動は激しくなる」と指摘。ただ、長期インフレ期待は依然抑制しているとし、「ECBは一時的なインフレの急騰を乗り越える」としており、対応が一時的なインフレを抑制することを目的としたことであることを強調している。

ECBのハト姿勢で一時ユーロ売りが優勢となったが、見通しリスクが一段と均衡したとの見解を受けてユーロの下落も限定的となった。

ユーロ・ドルは1.1973ドルから1.1930ドルまで下落も、底堅い展開。ユーロ・円は129円87銭から129円56銭まで下落した。ユーロ・ポンドは0.8570ポンドから0.8548ポンドまで下落しほぼ1年ぶり安値圏で推移した。

【金融政策】
・欧州中央銀行(ECB)
・主要政策金利を0.00%に据え置き
・預金ファシリティ金利(中銀預金金利、下限)を-0.50%に据え置き
・限界貸出金利(上限)を0.25%に据え置き


「インフレが目標に近づくまで、金利は現状またはそれ以下で維持」
「パンデミック資産購入プロブラム(PEPP)購入枠1.85兆ユーロ維持

「TLTROなどで大規模な流動性を供給」
「PEPPは少なくとも22年3月末まで継続」
「資産購入プログラム(APP)は月200億ユーロでの購入を維持、利上げ直前まで継続」
「APP、利上げ後も再投資」
「PEPPは全額使用する必要ないが、増額する可能性もある」
「新型コロナ対策のパンデミック緊急購入(PEPP)を4-6月期に加速する方針」
「PEPP、必要とあれば調整」
「金融状況のひっ迫を回避するため、柔軟に国債購入、市場の状況に応じ柔軟に購入」
「景気見通しリスクは一段と均衡したとの見解で一致」

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