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売り買いが交錯するなか、前日の終値を挟んでのもみ合い【クロージング】


10日の日経平均は小幅に続伸。8.62円高の29036.56円(出来高概算13億9336万株)で取引を終えた。ハイテク株主導による米国株の上昇を受けて買いが先行して始まったものの、新規の手掛かり材料に欠けるなか、時間外取引での米株先物の軟化などを映して買い見送りムードが広がり、日経平均は前日の終値を挟んだ狭い値幅での動きが続いた。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1200を超え、全体の5割超を占めた。セクター別では、医薬品、電気機器、情報通信など12業種が上昇。一方、鉱業の下落率が3%を超えたほか、鉄鋼、水産農林、石油石炭など21業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、KDDI<9433>、アドバンテス<6857>、中外薬<4519>、ソニー<6758>が堅調。半面、ファーストリテ<9983>、エムスリー<2413>、東エレク<8035>、オリンパス<7733>が下落した。

前日の米国市場では、長期金利の上昇が一服したことが安心感につながった。また、2月の工作機械受注が前年同月比36.7%増の1055億円となり、受注の好不況の分岐点とされる月1000億円を、2019年7月以来1年7カ月ぶりに上回ったため、ファナックやツガミ<6101>といった工作機械関連株への物色に向かわせた。しかし、29000円水準を上回ってくると、積極的に上値を買い上がる雰囲気にもなく、次第に様子見気分が広がっていた。

市場の関心事である米長期金利は1.54%前後へとじりじりと低下してきているが、米国では今夜に10年債入札が、11日には30年債入札が予定されている。入札結果が不調に終われば、長期金利が再び上昇する可能性があるだけに、入札の行方と米金融市場の動向が気かがり材料との指摘が多く、模様眺めムードを強める一因になっていたようだ。また、来週には、日米で金融政策決定会合が開かれることも買い見送りムードにつながったようだ。このため、目先は重要イベントをこなしながら、値固め展開が続きそうだ。

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