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注目銘柄ダイジェスト(前場):安永、大紀アルミ、アスカネットなど


パナソニック<6752>:1324.5円(-99.5円)
大幅続落。サプライチェーンの効率化を手がける米ソフトウエア大手、ブルーヨンダーを買収する方針を固めたと報じられている。ブルーヨンダーはAIを活用して需要や納期を予測するソフトを手掛け、顧客は世界約3300社にのぼるようだ。現在同社では株式20%を取得済み、全株取得への協議に入っているようだ。投資額は7000億円を軸に調整しており、同社にとっては過去最大級のM&Aとなる。大型投資による財務負担を警戒する動きが先行。


大紀アルミ<5702>:965円(+114円)
大幅反発。前日に業績・配当予想の上方修正を発表しており、買い材料視される展開になっている。21年3月期営業利益は従来予想の79.2億円から89.9億円、前期比16.5%増に増額修正、期末配当金も15円から18円に引き上げ、年間配当金は28円で前期比3円の増配となる。半導体不足による自動車生産の減少が想定よりも限定的にとどまったもよう。第3四半期までは営業2ケタ減益決算であったため、ポジティブサプライズの形に。


安永<7271>:1471円(+282円)
大幅反発。トヨタと共同で燃料電池車用セルの電極接合シート検査ユニットを開発したと一部で報じられている。独自のアルゴリズムで画像を解析して精度を向上させ、歩留まり率を100%に近づけられるようだ。また、検査速度も7倍となるもよう。同社は過去にもリチウムイオン電池の寿命を12倍伸ばす新技術を開発などと伝わっており、自動車の電動化進展による先行きのビジネスチャンス拡大が一段と期待される展開に。


ロゼッタ<6182>:2760円(+59円)
大幅に3日ぶり反発。連結子会社のMATRIX(東京都新宿区)がロボットやスマートマスクを手掛けるドーナッツロボティクス(東京都港区)と業務提携すると発表している。ドーナッツロボティクスが開発したスマートフォンと連動して8カ国語を翻訳できるスマートマスク「C-FACE」と、MATRIXの言語フリーサービス「友コネクト」を連動させてアフターコロナでの対面接客シーンを変革させる。


アスカネット<2438>:1040円(+95円)
大幅に反発。空中結像を可能にする樹脂製ASKA3Dプレートの新サイズ(250mm×250mm)を開発し、4月1日から販売受付を開始すると発表している。10インチ相当の画面サイズまで空中結像が可能となり、多くの用途に活用されることが期待されるという。また、21年4月期第3四半期累計(20年5月-21年1月)の営業利益は新型コロナウイルスの影響で前年同期比78.3%減の1.40億円で着地した。通期予想は2.00億円で据え置いた。


メイコー<6787>:2436円(+90円)
昨年来高値。8日付で東証1部への市場変更を申請したと発表している。社会的信用力の一層の向上や投資家層の拡大、財務戦略の多様化のため、東証1部への上場が望ましいと判断したという。上場市場がJASDAQから東証1部へ変更されれば、TOPIX(東証株価指数)の構成銘柄となり、指数に連動した運用を目指すパッシブファンドなどの購入が期待できるとの見方から先回り買いが入っているようだ。 <ST>
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